題名:刹那
『瞬きする頃、君はいない。』
君と隣の席になっても、頭の中で君を考える事は無かったんだ。
心が打ち解けた時、一日に一回君を思い出していた。
会話を重ねていく内に、君のことを一秒でも忘れたことはない…なんていうのは嘘だけれど、僕の頭の真ん中に君はいたんだ。
君が笑うと、僕も笑って、君が泣くと、僕も泣いて、心が通じ合っていると思った。
君が僕を呼んで、告白してくれた時。その返事はもちろん…………
その時、僕は瞬きをしたんだ。
目を開けると、君はどこにもいなかった。
景色は夕暮れではなく、病室の天井だった。
家族や医者が喜んでいるのを、僕は憎たらしく見ていた。
何もかもが遅かった。
君に早く告白ができていれば良かった。
君は、一秒も経たずに消えた。
刹那。
題名:生きる意味
一瞬で、命は消えるんだ。
手を握りしめるように。
不確かだけど、絶対ある。
確認できないモノがある。
生きる意味。死んじゃう意味。
どれもこれも、証明されてない。
生と死は紙一重。なんて、
誰かの戯言なんでしょ?
生きる価値、なんて、ないよ。
人間に値段はつけてはいけないからね。
生きる意味、なんて、ないよ。
あるなら苦しむ必要ないでしょ?
電車の轟音、屋上の景色。
何かを連想されるでしょうね。
幼い私の、声が問うの。
─生きたって、死ぬんでしょ?
題名:善悪
嘘の仮面を、被った大人達。
信じられないわ。言葉の数々。
グレーな部分をついばんで、
はぐらかせては、笑っている。
善悪はっきりできないよ。僕ら、
何もわからないようにできてる。
君の涙と思いなんて、
十年後には消えてるよ。
善悪はっきりできないよ。僕ら、
暗黙の了解の上で生きているんだ。
僕の涙と笑顔なんて、
君にはもう届かないさ。
さようなら、さようなら…
素敵なエンドロールを。
題名:流れ星に願いを
懇願しては鳴り止まぬサイレン。
幻聴幻覚、耳を塞げ!
懇願しては愛想笑う毎日。
苦笑嘲笑、騒いで叫べ!
流れ星が止まってくれれば、
三回お願いできよね?
くるり回って上の空。
からりと喉が嗄れているわ。
流れ星が止まってくれれば、
なんでも手にできるはずね。
くるりと目の前世界一望。
がらりと変わるの世界が一瞬。
何もかもが、思い通り。
なんて、これも幻覚かしら。
─懇願しては鳴り止まぬチャイム。
─懇願しては苦笑する毎日。
グチャリと雑音、ぐにゃりと歪む。
あたり一面焼け野原。
題名:ルール
縛られて、完璧な愛想笑いを。
深々と、イエスのお礼を。
ルール違反は罰則だ。
そんな人を探してはあざ笑うの。
それはそれは唯一の楽しみで、
ストレス解消方法です。
相手を尊重しましょ。
礼儀正しくしましょ。
やってらんねーよ!
うるさいな。
ポイッと独り言。