題名:1000年先も
「永遠に、一緒にいられたらな。」
そっと君は呟く。
その一言を、僕以外は聞いていないはずだ。
きっと、聞かれたらいけないと思う。
そしたらみんな、泣いてしまう。
ただ、ただ、そうやって…。
隠してばっかりだった。
「なんか、言った?」
話しかける君に僕は言った。
「1000年だけ、とかにしたら?」
と、おどけた顔をして。
題名:勿忘草(わすれなぐさ)
忘れないで、忘れないで。
手を掴んでみたけれど、
流されてしまう。
なんて悲恋な話だろう?
忘れないで、忘れないで。
なんて、それは一時の話。
なくなってしまえば、面影すらないの。
なんでだろうね。
ねぇ?
題名:ブランコ
夕暮れの、赤く染まるブランコ。
空っぽで、勝手に揺れるブランコ。
そこにいた、あなたはどこ?
そこにいない、あなたは誰?
フラッシュバック、人差し指立てて、
フラッシュバック、左右に揺らす。
待ってが言えないこんな私、
きっとダメでしょうね、そうでしょうね。
届かない。その背中に、
届かない。私の手が、
届かない。だけど、
“倒した”と言われる始末。
待って。
待って?
そう言って泣き笑いするの。
笑って。
笑って?
題名:旅路の果てに
雨が降っていた。
傘を差し出す君と、
ずぶ濡れの私の、
記憶が交差する。
ぐーるぐーると世界一周。
誰も知らずに地球は回転。
止まらない現実は、そのせいだ。
高温多湿の世の中で、
誰も知らずに消えていく。
結露した真実なんて、壊れるの。
低温乾燥した世の中で、
私は一人枯れていく。
火事で焼けたの、理想なんて。
題名:あなたに届けたい(続き)
その声とともに、いろんな人々が僕を襲う。
期待、責任、束縛。
そんな名前の人達は僕に手を伸ばしてくる。
嫌だ、嫌だ、嫌だ。
僕は、僕は、僕は…。
「大丈夫。」
その声が聞こえた時、僕を追いかけてくる人達が消えた。
「もう、苦しい思いはしなくて良いよ。あなたが押し潰されないように、私が守るから。」
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とまぁ、苦しい思いを相談して救ってくれた話を、そんな感じにアレンジするとこうなるわけですね。
長いお話も、これでおしまいです。
これからは普通に書きます。
それでは、どこかで。