題名:三日月
「三日月はすぐに、沈むんだ。儚いでしょ?」
手すりに手をかけて、君は言った。
「そうだね。それより僕は君の行動を止めかった。だけど僕は君と仲良くないから止められない。」
僕は君に鋭い視線を向けた。
「それで話の続きをするね。三日月もそうだけど、時間って一瞬一瞬だから大事だと思わない?だってすぐに、消えちゃうからさ。」
君は問いかける。
「だったら君は、一瞬を一生にした方が良いと思わないの?」
僕は声のトーンを低くした。
「説得力はある。だけどあなたは私を止められない。なぜなら仲良くないから。まるでいじめの傍観者だね、あなたは。何もできずに、後悔するだけの人間。可哀想。」
君は嘲笑って同情しようとする。
「だけど僕は君より力はある。だから君を羽交い締めにして止めることはできる。だけどそれだと僕と君は一緒に死ぬ。だったら君を説得するしかない。」
僕は力強く言った。
「そっか。それじゃあそろそろ行動に出たいところなんだけど良いかな?」
君は笑って言った。
「ダメだ。せめて理由ぐらい聞かせてよ。君はなぜ…。」
僕が全てを言う前に君は行動に出た。
手をつかんだ。
それは、とある三日月の日の出来事だった。
題名:色とりどり
春の桜も、夏の海も、秋の紅葉も、なくなった冬。
なんとも思えない日々を過ごす。
北風に流されていく枯れ葉だな、私は。
そう思いながらまた、今日が過ぎた。
題名:雪
雪、雪、雪。
それ以外の言葉が思いつかずに突っ立ってる。
その場から動けないまま、ひどい雪に囲まれる。
あはは…。
もう訳分かんないや。
題名:君と一緒に
もし、もう一度あなたの隣で笑えたら。
どれだけ嬉しいか。
あなたは口を開いて言った。
「もう、こんなことは止めよう。」
屈折のような関係だから、続かないことは知っていたけど。
光は一直線にあなたと私を繋げてくれる。
―皮肉っぽく言うけど良い?
「あなたは、光じゃないよね。」
笑えない冗談なんて良いから、最後の夜を楽しもう。
星は私のあなたの目印。
―素直に言うけど良い?
「あなたが、好きでした。」
失恋したての私が、あなたに言った。
「私もあなたが好きなんだ。」
失恋する前の私の前にあなたは言った。
「実は、◯◯と付き合ってた。」
もう一度言いたいことがあるんだ。
「あなたを何より愛してるのは私だ。」
そしてこう言ったんだ。
「最後まで、嘘を吐いていてごめんね。」
って。
題名:冬晴れ
晴れた。
澄み切った青空だった。
晴れた。
雲一つ無い空だった。
晴れた。
私の心にあった雨は無くなった。
ぽっかり空いてしまった。
雲がないから。