5/6/2024, 10:16:51 AM
「明日世界が終わるなら」
自分の事でも 家族の事でも
しんどい事がたくさんあったので
あまりにも辛い時は
今日が世界の終わりの日だと思って
耐えていた
そうでも思わないと 息が出来なかった
だから 乗り越えて来たんじゃなくて
溺れながらも 少しずつ陸を目指しているだけ
明日世界が終わるとしても
いつも通り ご飯を食べて
お茶を飲んで
プランターに水やりをして
何かを読んで 書いて
過ごす
今までもそうやって
世界の終わりを過ごして来たから
5/6/2024, 2:58:18 AM
「君と出会って」
夏が弾けて 回転する扉
空飛ぶメリーゴーランド
二人で行こう
何に出会おう
何を見つけよう
秋が来る前に
晴れているうちに
遊びほうけて暮らそう
雪の日に 思い出を話せるように
曇りの日は 明日のパンを買いにいこう
あなたと春を夢見よう
夏がはじけて 扉が閉じるまでに
5/4/2024, 3:07:20 PM
「耳を澄ますと」
心から笑っている人の顔を見ていると
その人の胸の奥で
鈴が鳴っているようで
かすかにそれは
聞こえる気がする
私が思う気持ちの半分も
あの人は私を思ってくれては
いないかもしれない
だけど
耳を澄ませ 目をこらせ
わたしを見る あの人の胸から
聞こえてくる かすかなそれは
それだけで
今は充分だ
5/3/2024, 10:38:03 AM
「二人だけの秘密」
貴方が急に居なくなってしまったので
二人だけの秘密は 私だけの秘密になってしまった
もちろん誰にも言わない
墓場まで持っていくつもり
いつか私も土に還って 何年か過ぎて
木々の芽吹きに 雪解けのせせらぎに
誰か懺悔の声を聞いたなら
ようやく幕を閉じられる
貴方が私に残した 唯一の物語
5/3/2024, 1:13:23 AM
「優しくしないで」
途中で手を離すくらいなら
初めから 優しくしないで
表も裏も
髪の一房 爪の先までも認めて
わかるよ なんて言わないで
わかった と言って ただ聞いていて
話しかけて 話しかけないで
笑いかけて 笑い返すから
髪の一房 爪の先までも愛して