4/14/2024, 12:07:56 AM
「快晴」
散り行く桜を見送るような青
また来年 此処でお会いしましょう
私は葉桜 しぶとく次の春を待つ
可哀想な自分は、花びらと共に昨日川に流した
堀に沿った並木道 其々の桜が ぞろぞろ店仕舞い
並木道が連なるこの川は 更に先まで街を横断し
田んぼに畑に水を与え 海へと続く
海を思い 春を思う
生まれ故郷の 海沿いの町も多分 今日は快晴
私は葉桜 しぶとく次の春を待つ
4/12/2024, 10:30:38 AM
「遠くの空へ」
桜の時期は忙しくて
ここ数年は通勤途中に咲いたな、散ったなくらいの認識で居た
今年は仕事は余裕が出て来たけど人間関係に疲れ
癒しを求めて
会社を休んで近所の桜並木を訪れた
足を止めて見ている二人連れやカメラを構える人
それぞれに好きな木や角度を探してぐるぐると
自分の木を探している
何故だか自分に話しかけているような木に
必ず巡り会うという
堀の周りをぐるり
一本の桜に足を止める
ああ やっぱり この木だった
久しぶりだね
◯◯
今はこの木に宿ったんだね
花びらのざわめきがふっと止んだ
またいつか お会いしましょう
空を仰ぐ
4/11/2024, 10:19:19 AM
「言葉に出来ない」
助けてと言いたいけど
誰にも言えない
楽しい 嬉しいは言えるのに
誰かに助けを求めるほどの価値もない
孤独な哀れな お前と私
泣くだけ泣いて さんざん泣いて
子供に帰ろう
今は亡き 大きな手の代わりに
私が お前の手が
泣き疲れた幼な子を抱きしめる
4/10/2024, 10:33:38 AM
「春爛漫」
ぽん ぽん ぽん
ハンコを押して行くように
あちらこちらで花便り
乗り遅れまいと鶯も
随分と仕上げて来ているな
桜のパーツは組み立て終わり
葉桜を待つばかり
4/9/2024, 2:35:54 PM
誰よりも ずっと
自分だけは自分の味方でいたい
お前は今日も頑張ったと 言葉を掛けたい
誰かに一つ 勇気を分けて貰った
今日は私の為に使うけど
明日は 誰かに返したい
自分を自分で味方につけて
貴方はとても頑張ったねと
誇れる勇気で返したい