Aria40

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9/4/2023, 1:48:43 PM

『きらめき』

ある日、恋をした。
モノクロでつまらなかった世界が、
一気に色を帯びた。

嗚呼、世界はこんなにも美しいものなのか…!

9/3/2023, 1:45:32 PM

『些細なことでも』

「ねぇ、何があったの?」
「え、?何にもないよ?」
「…そう?ほんとに?」
「うんうん、元気だよ〜」

多分何かあったんだろうなってそんな気はするんだけど
無理やり聞き出すのは気が引けて、
聞けない


「ねぇ、何があったの?」
「え、?なにもないよ」
「…そう?ほんとに?」
「うんうん、元気だよ〜」

本当にびっくりした。でも、こんなことを言っても仕方ない。
悩みを増やしちゃうだけだから
話せない

9/2/2023, 12:13:13 PM

『心の灯火』

突然、胸がすっとしてなにかが消えた。

悲しみが泣いている
一つずつしずくがこぼれる
少しずつ溜まっていく
いつか溢れて何かが消えるとわかるのに
涙は消えない、止まらない
ある日起きたら

突然、胸がすっとして何かが消えた。
悲しみの涙が見えなくなって
暗闇に水の滴る音だけが響く

悲しみが泣いている

9/1/2023, 12:20:20 PM

『開けないLINE』

公式ラインしか入れてないLINE。
ラインの通知が鳴った。
一番くじの通知か?そう思って確認した。
知らない名前。
知らないアイコン。

どう見ても公式ラインじゃない。
不思議より、困惑より、恐怖が勝った。

知らないようで知っている、あの子のライン。

クラスのあの子。
高校で一緒になった女の子。
特に話したことも無ければ、
関わりがあるわけではない。

8/31/2023, 1:16:19 PM

『不完全な僕』

「おや、カナタ、どうしたんだい?」
「博士…捨てられた猫がいて…僕、可哀想で…」
「…そうか、カナタは優しいね。」
「博士…僕には何もできなかった…」

そう言って、僕は泣いた。
博士は何も言わず、隣にいてくれた。


「……えぇ。はい。……!…それは、、、いえ。えぇ、はい。わかっています。………はい。…え、、?…はい、失礼します。」

分かっている。
私は彼を、
“…カナタを破壊しなければならない。”

「…博士?最近考え込んでいますよね、大丈夫ですか?」
「、、大丈夫だよ、ありがとうね。」
「そうですか!よかった!」

彼は、優しい子だ。
だからこそ、こんな形で産まれるべきではなかった。

…軍の兵器になるために。
     彼の感情を消さなければならないのに。
         私にはそんなこと、できなかった。
私が不甲斐ないばかりに。
    私の思考が不出来なばかりに。
        私の設計が不完全なばかりに。
私は、この手で、君を…

消さなければならない。

「博士…?」
「あ、あぁ…すまないね。……カナタ?」
「…………」
「何をしているんだ!!!!今すぐやめなさい!」
「ううん。止めない、博士。」

そう言っている俺の手には、
“人ならば” 死ぬものが握られていた。

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