始まりはいつも貴方から
その理由を
貴方は知っているのだろうか
きっと何も知らないでしょう?
きっと何も感じないでしょう?
寂しさ埋め、甘えの的でしかない
貴方から見た私
求めに応えるたびに苦しくなる日々も
見せかけの幸福を捨てられない私の醜さも
きっと興味なんてないでしょう?
私に興味なんてないでしょう?
すれ違うたびに思う
「本当はこんなはずじゃなかったのに。」
違う
全然違う
違うんだよ
“こんなはずじゃなかった”が本物なんだ
だからね
期待するなとは言わないが
期待しすぎるのも良くないよ
人それぞれ
その人はその人
良いところも悪いところもその人
どれもこれも受け入れなくてもいい
けどね
悪いところだけじゃないでしょう?
良いところだって必ずあるはずなんだ
だから許してあげよう
仕方ないなぁって
自分の中も許してあげよう
仕方ないよなぁって
神様の悪戯か
はたまた人間の本能か
本気の恋というものは
きっと誰のことも幸せにしてくれない
本気な恋ほど
報われない法則になっているのだろう
物置になった部屋
誰もが座るようになった椅子
あの時のまま止まった時計と
かけられるのを待っているかのように折り畳まれたままの眼鏡
貴方がいなくなってもう1年と半年になります
貴方は顔を出さない
もう貴方の手であのドアが開くことはない
わかっているはずなのに
『またおいで』
玄関向かいのドアが開くんじゃないか
今でもそう思うのです
未だに貴方のいない世界を
疑っているのです
他人事のように思えて
ピントが合わないのです
喪失感なんて
正味よくわかんないけど
きっとこれが喪失感なんだと
1番教えてほしくなかった貴方に
教えられた
ねえ今ならまだ怒らないから
遅いよなんて笑ってあげるから
だからさ
戻ってきて
長押しして未読のフリ
わざと返さない
君との会話が終わらないように
気づいても開けない2時間目
返さないけど何度も見直す
気づくわけもない
勝負にすらならない
僕なりの
僕だけの
君への小さな対抗心
今日も開けないLINE