『今一番欲しいもの』
お金 土地 スーパーカー
若さ 身長 筋肉 健康
才能 知恵 知識 技術 話術 超能力
自由な時間 確かな将来 老後の安泰
どこでもドア タイムマシン
う〜〜〜ん。一つに絞れない。
今一番欲しいものは、決断力だな。
『私の名前』
私の名前は人生で初めてもらった父からのプレゼント。
ありがちな名前だけど、あまりいない。
40数年、この名前と共に生きてきた。
社会人になり、苗字で呼ばれ、名前で呼ばれること減ってきたなぁ。
やっぱり、苗字より名前で呼びれた方がしっくりきて嬉しい。
名前と魂が一致して、同一のものとなっているのかもしれない。
次に生まれ変わっても、同じ名前の方がしっくりくるのかなぁ?
『視線の先には』
視線の先には、コイツがいる
コイツは、急にいなくなり、忘れた事に戻ってくる
寝ていると急に声をかけてきてデカイ手や顔で触ってくる
家では小さな板をじっと覗いていたり、寝ていることが多いので、働き者ではないのかな
たまにご飯をくれるけど
あんまり好きじゃないにゃ〜
あっ!
向こうの壁に黒い何かが動いているニャ〜
なんだろにニャン
『視線の先には』
視線の先には、猫がいる。
白がメインで茶色と黒の柄が入っている三毛猫だ。
丸々と太りよく寝ている寝子だ。
毛並みが柔らかくモフモフしていて気持ちがいい。
触れるとキレて、引っ掻いたり噛んでくることが多い。
でも、愛くるしいので許せてしまう。
腹が減るとニャーニャー近づいてくるが、ごはんの時間でないのであげないことが多い。
とてもツンデレな末娘である。
私だけ?
ポジティブになれないのは?
私だけ?
飽きっぽく趣味が続かないのは?
私だけ?
根気が無いのは?
私だけ?
何か秀でた才能が無いのは?
私だけ?
調子の乗ると失敗するのは?
私だけ?
将来やりたい事が無く、惰性的になってしまっているのは?
私だけ?
モテ期が無かったのは?
私だけ?
飼い猫に懐かれないのは?
私だけ?
40.過ぎても子供っぽく、大人に成り切れていないのは?
私だけ?
周囲の人と距離を詰めるのが苦手なのは?
私だけ...わたしだけ...ワタシだけ...わたスだけ...わダスだけ...?
もっともっとネガティブオンリーワンは出てくるけど、そんなガラクタだらけの自分はWATASHIだけであり、なんとか続けて今日まで無事に辿りつけたのは、あたすだけなのかもしれない。
じーちゃんとの思い出
じーちゃんは、寡黙だった。
じーちゃんは、とても背が高くスラッとしていた。
じーちゃんは、白髪で頭頂部が禿げていた。
じーちゃんの顔つきは、やや強面で近づきにくい感じでもあった。
じーちゃんは、演歌やラジオを聴き、首にタオルを巻き、麦わら帽子を被り、外でタバコをよく吸っていた。
じーちゃんは、夜になるとビールをよく嗜み、顔が真っ赤になっていた。
じーちゃん家では、夏はベランダからの花火見物。冬は、クリスマス会と年越しの集まりが恒例の親族行事であった。
遊びに行くと
筍掘りに連れて行ってくれた。
自宅の池で魚を飼うため、網を持ち川に鯉やドジョウを捕りに連れて行ってくれた。
自営の小さなタバコ屋で売っているお菓子やジュースをよくくれた。
夏祭りやお酉さまでは、孫達を引き連れて露店で何でも買ってくれた。
川原で花火や凧揚げにも付き合ってくれ、早朝から保護した雀の餌となるバッタ探しにも協力してくれた。
クリスマスには、デパートで欲しいオモチャを買ってくれた。
竹で竹とんぼや竹馬を作ってくれた。
藪で笹を取り、手製の釣り竿を作ってくれた。
拾った補助輪付きの自転車にペンキを塗ってくれたものが私の初めての愛車となった。
じーちゃんは、花や野菜を作るのが好きだった。
町内会の役員や小学生の交通指導員などもやっていた。
あの頃のじーちゃんは、何でも知っていて、何でもできる私たち孫のヒーローだった。
25年前の桜の舞う3月に、じーちゃんは逝った。
最期は何も食べれず、大きかったじいちゃんが、小さく萎んでしまっていた。
二十歳を過ぎて、初めて人の死を間近に感じた。
父親になり、家族を大切にするじーちゃんの偉大さを改めて感じる。
今でも、じーちゃんは私の目標とするヒーローだ。