お題は年またぎだけど、良いお年をというからには今年じゅうに書いたほうがよさそうだ。既に前々回で書いているが、まあいいか。
自分にとっての良い年とは穏やかな年。
すごく幸運なことはなくてもいいから、悪いことがあまり起きないことを祈って。
暖かな寝具にくるまって惰眠をむさぼるとか、そんな小さな幸せで充分なので。
来る年も書く習慣をゆるゆると続けられればいいなと思っている。
どなた様も良いお年をお迎えください。
『良いお年を』
このあいだ年が明けたと思ったらもう大晦日。時の経過は年々速くなる。子どもの頃と比べると体感的には3倍速、いや5倍速くらいスピードアップしている。
年は改まれど自分の中身も生活もかわり映えせず、ただ肉体と頭は確実に衰えていく。どこかでリセットしたい気持ちと変化を恐れる気持ちがせめぎ合いながら、結局その年も暮れを迎える。
今年はいよいよ頭の鈍化に危機感を抱き、11月からこのアプリで書き始めた。何事も三日坊主で来たので、とにかく一ヶ月は続けようと我ながら頑張った。毎日課題を与えられる緊張感を味わい、多くの人の文章に触れて刺激を受けた。
自分に生じた変化は分からないが、何かを始めてひとまず完走することができてよかったと思う年の瀬を過ごしている。
『1年間を振り返る』
TM NETWORKの「STILL LOVE HER (失われた風景)」は『シティーハンター2』のエンディングテーマだった。
シティーハンターでTM NETWORKというと「Get Wild」が有名だが、こちらも隠れた?隠れてもいないけど名曲である。
ちなみにシティーハンターは岡村靖幸の楽曲を採用するなど、子どもが見られる時間帯のアニメ(下ネタで今はアウトだが、昔はよく夕方に再放送されていた)としては洒落た選曲だった。
「STILL LOVE HER(失われた風景) 」はアルバム『CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜』に収録されている。
『CAROL』はアルバムだけでなく、それを基にした小説も出版されるなど一大プロジェクトだった。個人的にはここがTM NETWORKの全盛期だったように思う。
メンバー木根尚登により書かれた同名の小説は、イギリス人の少女キャロルが異世界に迷い込むストーリーで、概ねアルバムとシンクロして進む。
このアルバムのラストを飾る曲が「STILL LOVE HER(失われた風景)」であり、冬が舞台の、タイトルから想像するとおり別れの歌である。
小説『CAROL』に重ねると物語の最終章、冒険の世界から日常に戻っていく様子がうかがえる。
つまりすべてにおいて終わりを感じさせる曲で、しかし情緒的過ぎず淡々とした曲調(だから転調するところが余計に哀しさを誘う)がシティーハンターの世界観に合っていた。
放送から30年以上経って、タイトルバックの映像で使われた新宿の風景は面影を残しつつも変わっているし、私の見た目もすっかり変わってしまった。しかし毎年、冬が近づくとこの曲が聴きたくなるのは変わらない。
終わりといえば今年もあと少し。よいお年を。
『変わらないものはない』
25日だとまだそれほど値引きはされていない。明日あたりから本格的にシールが貼られるはず。
クリスマス限定パッケージの袋菓子やらシャンメリーやら。最近スーパーでも見かけるようになったシュトーレンやら。
24日にご馳走だった家はおそらく25日の食事はトーンダウンしていることだろう。
チキンが残っていればそれか、それをアレンジしたもの。もしくは手のかからない料理。
本番は今日なのに祭りが終わったような空気感がある。
実はかつてはクリスマスを祝うからには当日の25日にチキンやケーキを食べるものだと思っていた。しかしイブが主流派だと知って迎合してしまった苦くもない過去がある。
25日がなんでもない日常となった我が家の夕食は焼きそば。
『クリスマスの過ごし方』
亀「兎さん眉間にシワ寄せてどうかしました?」
兎「アプリで作文の練習をしているんだけど、筆が進まなくて。他の人は上手く書いているのになあ」
亀「テーマは?」
兎「今回はね、『ゆずの香り』」
亀「冬至だけに」
兎「冬至だけに。何かゆずの思い出ない?」
亀「ゆず湯とか」
兎「冬至だけに?」
亀「冬至だけに」
兎「じゃあさ、好きなゆずの食べ物は?」
亀「ゆずゼリーとか」
兎「わりと普通だね」
亀「すみませんね」
兎「あ。あれ、なんて呼ぶんだっけ。汁にのっている、ゆずの皮とかの」
亀「トッピング? 彩り?」
兎「だっけ」
亀「それ、話広がります?」
兎「…………」
亀「…………」
兎「ゆずの香りを嗅いでタイムリープしたことは」
亀「ねえよ」
『ゆずの香り』
(疲れているらしい。ちなみにあれは吸口、香頭)