子供のままでいいのに
ずっと守られていたい
1人でいたら誰かが近づいてきて
泣いてたら話を聞いてくれる
子供のままでいたいのに
高校生になったら
みんな仮面を外さないし
大人になったら
周りは敵ばかりだ
そんな未来が見える
愛を叫ぶ。心の中で。
決して声に出してはならない叫びが
私の身体中に鳴り響く
苦しいならなおさら
幸せならいっそう
強い気持ちを持つということは
精神を擦り減らすということ
意思を持たないということは
すべてを諦めてしまうということ
誰かを想うということは
壊れかけた橋を
何も恐れず進んでゆくようなもの
昔教室に入ってきたモンシロチョウは
みんなの周りを飛び回っていた
まるで一人一人に挨拶をするかのように
あの頃はまだ小さな小学生で
出会うものすべてに感動していた
保育園のころなんて
モンシロチョウの幼虫を撫でて
可愛いねって友達と笑っていた
今となっては
季節ごとに現れる虫達と
季節問わず同じ毎日を繰り返す私は
花に引き寄せられるぐらいしか
共通点はないみたいだ
私の頭の中には開けられない箱がある
その箱の中には
思い出すと辛すぎる記憶が入っている
未来の希望をすべて覆うような闇が広がっている
私が私でいるために
今日も生きるために
その箱はどんな時も固く閉ざされている
その箱のおかげで
あの記憶を一生思い出すことはない、だけど
その箱が私の頭の中からなくなることはない
私は思う
どんなに忘れたいことも、完全には
忘れられない、いつまでも。
一年後、私の高校生活は終わる
なにもかもあっという間に終わってしまうと
終わっても、また何かが始まってゆくと
頭ではわかっている
心だけ置いていかれても
日々は過ぎてゆく
ずっとそばにいてほしい人ほど
遠く離れていく
あなたの幸せをいつだって願っている
あなたのことがいつだって大好きだ
あなたのおかげで
私は生きやすくなった
自分のことが好きになれた
一年後、私の隣にあなたがいなくても
あなたの笑顔が変わらずにありますように