七夕
一年に一度の願い事を届ける日。
しかし、ある人は言った。
「私は願い事は、ない。願えば、それが嘘になる。
だから願わない。世界平和なんて残酷な願いは届けられないから。だから、何も願わない」
と、そう言った。
それは正しいと思うが、無欲すぎるのも良くない。
彼は、彼女は、ある人は、あの子は、百人いれば願いを百通りに書く。
純粋ならではの残酷な願い
優しさ特有の世界平和という無責任な夢
泡沫の夢より儚い夢。
だから、何も願うな
私は、願わないことを願ってしまうことがないように、何も考えないで本を手に取った。
この世界がどれだけ美しくて、人間の手によって穢れているのか、どれだけ人間が醜いのか
だから滅ぼしたがってる。しかし人間は抗うのです。
「まだその時じゃない」「死にたくない」
まだ死にたくないは分かりますが、その時はその時ではありません。何故なら、人の愚かさ、傲慢さ、狡猾さ、恐ろしさ、醜さを知らないから。
人は愚かな者という言葉はいい言葉だ。
私は、その時になれば、世界の滅亡ではなく、人類の滅亡を願います。
人間が死ねば、世界はまた美しくなるのです。
それを、神様だけが知っているのです。
神様だけが知っている
今日の心模様
なんだかぐちゃぐちゃだなぁ
こんな日には、睡眠薬を飲まなきゃな
いつもグチャグチャで、ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃだ。
混ざってると言うより、混ざってしまっている。
「ねぇ、助けてよ」
そんな声も虚しくなる。白々しくて言いたく無くなる。それはただの自己愛だ。自己愛で自分を嫌うのが嫌だから表では言わないのです。
晴れた空も、私にとっては曇りなのです
眩しすぎる世界の灯り。目が潰れそう。
暑すぎて死にそうです。
いや、もういっそ死んでしまえば楽なのでは?
「―――いや、熱で死ぬなんてそんな苦しいことやってられるか!」と、そう言いそうになりましたが、グッと堪え、黙って帰宅しました。
楽に殺してくれ。そんな言葉を小声で呟きながら
何もかも辛いのですと言えば嘘になるから大丈夫で済ませるのです。
本心を話せばそれが嘘になる気がして怖いのです。
それでも言ってしまう自分が、たまらなく憎いのです
今日の心模様
赤い糸
私と彼を繋ぐ赤い糸
それは誰にも引き裂けない
愛の糸。だが、
それが本当の愛なら、という話だが
小指に繋ぐものなのか?中指か?薬指か?
私は……手首に繋ぐ。