好きなアニメの中で
「秘密のない人間なんて色気が無え」
という台詞があって私はこの言葉がとても好きだ。
いつかどこかで言ってみたい台詞の1つ。
こんなことがサラッと言えるかっこいい大人になりたいものだ。
もし映画やドラマのようにタイムリープして人生がやり直せたらと考えることはよくある。
あの時にこうしてれば、もっと頑張っていたら、あんなこと言わなかったら。きっといろんな反省を踏まえて人生をやり直すだろう。だけどそれは体験したから分かることであって、もし昔の自分に会って何かを伝えられるとしても、ああしろこうしろと偉そうには言えない。言ってもあまり響かない気がする。
最善を尽くしてきたなんてとても言えないけれど、あの頃の私はあの頃の私なりに精一杯やっていたのだ。
あの頃の私へ何か言えるとしたら、不安なこともいっぱいあるけど未来でそれなりに楽しくやってるから、あんたはとりあえずそのまんまでいいよ。先のことは、先を生きる私にまかせんしゃい。
と言ってあげたい。
学生時代は毎日のように「また明日」って言い合えていた友達も今は前もって予定を合わせないと会えない。みんなで会おうとすれば何ヶ月も前から予定を合わせる。
不思議なものだ。
約束もせず毎日のように会えていた日々があったなんて。あの頃は当たり前だったのに、今はそれが奇跡のようにさえ思える。
勤務時間が夕方から真夜中までの職場で働いたことがある。ラッシュとは無縁な時間に動き出すので通勤は割と快適だった。
途中で大きな川にかかる橋を渡るのだが、帰りは川なんて見る影もないほどに真っ暗で、その暗闇の中に真っ直ぐな道とその道を照らす道路灯が等間隔に並んでいた。
真夜中で人気のないその道を車で走っていると、昔のアニメで見た時空間を通っているような感じがしてちょっと楽しかった。
愛があれば何でもできる?
「何でも」はできないんじゃないかな。
それでも
恋人への愛
家族への愛
好きなものへの愛
愛にもいろいろあるけど
その愛から生まれた情熱が
大きな原動力になることはあると思う。