「微熱」
お飲みなさい。この薬を。
目が覚めた頃には
きっと…アナタが望んだ
恋の世界が待っているはずよ
それが微熱の恋か
それが高熱の恋か
それがドロドロの恋かは…
アナタの微熱度にかかっているわ…
「セーター」(一行詩)
寒さ知らずのセーターは飼い猫の敷きカバーになりました
「太陽の下で」(一行詩)
今年の暑さはもう逃げられない太陽の下で睨み返せない
「落ちていく」
何かに嵌まって奈落の底まで見える程の距離に差し掛かったら
抜け出せなくなるか踠くか這い上がっていくか
はたまた死を選ぶかの違いの落下度よ
まぁ、少なくとも(?)
デジタル機器を使い始めたら
視力が良かったのに視力が落ちていくことに
踠くことも這い上がっていくことは出来ないよね
あと、やっぱり、お金と株ネ。
落ちていくばかりてで上がりもしない。
「夫婦」
理想の夫婦などこの世に存在しないと思ってたら、居ました。
大佛次郎夫妻でありますねぇ。夫婦揃ってお猫様に寛容です。
生涯500匹のお猫様と暮らし常に10匹のお猫様に囲まれて
16匹になったら家を猫に譲ると云う有り様でございます。
(かなりはしょってますが、詳しくはWikipediaをご覧下さいませ)
これほど、夫妻揃ってお猫様に寛容な夫妻は居ないでございましょう
お猫様に優しい夫妻だと思うのでございます。
もし、伴侶を作るとしたら、お猫様に限らずに
爬虫類とか鳥類に寛容な方をお出迎えしたい所存でございます。
「どうすればいいの?」
「…先輩…珍しく悩んでますね。何処か間違えたんですか?」
先輩は二枚のプリントを眉を潜めたまま睨んでいた。
僕は先輩の手から二枚のプリントを抜き取った。
プリントには「ガレージキット展開催のお知らせ」と書いてあり
キャラクターや動物のキットの写真や会場の写真が載せられていた。
もう一枚のプリントには、「写真家 ××××氏らの写真展」と書いてあり馬の写真が掲載されている。
…ん…?ガレージキット展…?馬の写真展…?
「後輩よ。私はどうしたらいい?同じ日に好きなイベントが重なるなんて…。どっちに行けば…いいんだ。」
「先輩が行きたいイベントに行けば…」
「行けないから迷っているんだ。何故体が1つしかないんだっ!」
先輩は机に伏してしまった。仕事でも悩んで欲しいです。
悩む所、間違えています。
「…どうしたらいい…場所的にも時間的にも無理がある。
どうしたらいい…。どうしたら良いんだ…っ…。」
先輩は机に伏したまま悩んでいる。
僕は先輩の手から引き抜いた告知チラシを机の上にそっと戻したのだった