「やるせない気持ち」
遺されたモノたちの行方を知ると
僕が全部引き取って使いこなせるかてなると使いこなせないだろう
それならばと処分の道を選んだ。
遺されたモノたちの気持ちを考えるとやるせない気持ちになるが、
使いこなせない僕が引き取った所で宝の持ち腐れになる。
誰かの手に渡して本当に使って貰えるかも分からないし、
すぐに処分されてしまうかもしれない、
ならば自分の手で処分した方が良いだろうと、
僕は一つ一つ自分の手で遺されたモノたちを解体していった
「海へ」
いつも見ていた
海が
全てを奪った
町に向けられた海の牙は
襲う音は
もう二度耳にしたくない
海は時に海の恵みを与え
海は時に海の幸を与えてくれる
でも
時に牙を向ける
人間の力では
海の牙を抑えることなど
無理なこと
だから
せめても
大声で
海が危険な生き物だと
云うことを
「裏返し」
人の顔には表と裏の表情があり
言葉にも表と裏の意味があり
建物にも表と裏の話があり
逸話にも表と裏の話があり
動物・生物にも表と裏の表情があり
宇宙・科学にも表と裏の表情があり
一体
この世に存在するモノで裏返しの無い、
物理的に裏返しの無いモノがあるのはどれなのだろうか?
「鳥のように」
天高く飛んだ所で今は高層マンションに高層ビルだらけで
灼熱のような反射熱を放って、その反射熱を浴びて
時々軽度の脳震盪を起こしてそこら辺に転がって半死状態になるし
時には新幹線や飛行機にバードアタックしちゃって
死んじゃうこともあるし、毎回、申し訳ないて思うよ。
鳥のように高く飛べたらいいなて思うよかもしれないけど、
もし飛びたいなら中低飛行をオススメするよ。
僕は中低飛行はお手のもの。
鳩によるかもしれないけどね。まぁあまり低く飛ぶと
トラックにぶつかったり自転車にぶつかったりするから
そこら辺の加減考えないとね。
「さよならを云う前に」(一行詩)
左様を口にしている間は走馬灯が走り出す
◆
チューベローズの花弁に君の原液を残してる君の影
◆
さよならを云う前にまずはアナタの口をコの字で縫い付けて