「君の奏でる音楽」
風が吹く音
雨が降る音
虫の鳴き声
扇風機の音
風鈴の音
ビールに冷酒喉を通る音
ビールが泡だす音
包丁でキャベツを切る音
箸で卵をかき混ぜる音
カップラーメンの蓋を開ける音
焼き鳥を焼く音
君が歩くヒールの音
君が使うドライヤーの音
君が寝返り打つシーツが擦れる音
「奏でる音楽と云うより音だね」と君は笑った。
僕は「そうだね。でも音符に直して繋げば音楽になるよ 」と答えた
「麦わら帽子」
「麦わら帽子」て云ったら
「釣りキチ三平」に決まっているじゃないか。
麦わら帽子を被った三平が魚たちを釣り上げてるシーンは
リアルそのもの。
魚たちも風景もまさにそこに存在しているかのよう。
引き込まれる世界です。夏に読みたい漫画かと。
実際に麦わら帽子を被って釣りしてる少年には
遭遇したことはないが。あ、今は鮎釣りの季節ですね。
フーテンの寅さんが被ってるのは春の麦わら帽子(カンカン帽子)だそう
「終点」(一行詩)
主人を失ったモノの終点は何処なのだろうか?
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提灯を目指して終点と云う宿を目指す
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漂う氷河に北極も南極も終点はない
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役目を終えた電車・バスの本当の終点は解体所
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廃線になる路線の終点切符で朝を迎える
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人生の終点を探してはどうも上手くいかないみたいで
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蒐集の終点はまた新たな蒐集に変えて
「上手くいかなくたっていい」(一行詩)
まぁ人生なんて失敗する為にあるモンよ
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反省の意味で丸坊主した所で謝罪は上手くいかねぇよ
(あれ止めた方が良いスよ。)
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おしとやかに育てと願掛けても上手く育つ訳が無い
(立派なお転婆娘に育った愛猫よ)
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最初から上手く物事がいったらまたツマラナイかも
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理想と現実は比べてはいけない
「蝶よ花よ」(一行詩)
満ち路よ 飛んで咲いて 乱れる 蝶よ花よ
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ねんごろ決めた矢先に 蝶は去り 花は枯れゆく
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惚ける視線の先には 花を品定めする蝶よ
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愛しきアナタは胡蝶の夢に微睡み
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白濁色を放ちながら 蝶よ花よに微睡み