「夢見る心」
夢見る心はブラックホールに投げ棄てました
「神様へ」
歪んだ神様に願いを云った所で何もならない
ただ1つ云えるのは
この歪んだクニはアナタが作ったモノだから
歪んでるんだよと
━神よ、
これがアナタが
望んだクニの姿か?━
「快晴」
パンパンパンッ
空からサンサンと太陽の陽射しが縁側に射している
庭でコインランドリーで洗ってきた
真ん中には小さな池が作られていた小さな布団を
布団叩きで軽くシワを伸ばす
廊下には半ば般若顔の嫁…ではなく…娘が立っていた
「…なんで睨むんだよ…」
「…もう…お嫁にいけない…なんで…庭に干すの…」
「快晴の時にしか布団洗えないし干せないだろ…。
オネショの…」
「云わないでよっ!デリカシーがないわっ!」
娘、だむだむと足音を立てて、2階の自分の部屋に戻る
「お、お嫁にいけない…?うーん…。
せっかくの快晴だからこの気に太陽の陽射しを借りて
ふかふかの布団にした方が良いしと思うんだけどなぁ」
「だから云ったじゃない?
掛け布団やタオルケットは干しても良いけど、
布団はランドリーで洗濯と乾燥機も一緒が良いよて」
一部始終を家政婦は見た如くに見ていた嫁が来る。
「…勿体ないよ。快晴の中で乾燥機掛けるのはさ…。
と云うか布団干しただけで嫁にいけないて…」
「まぁ、頑張って?」
嫁、はにかみながら、僕の肩を叩いた。
5歳児の乙女心の理解は快晴とはいかなかった。
「遠くの空へ」
遠く遥かに広がる空に飛行機を飛ばす
この時代の環境に妬みながら
ただ相手を負かすことだけを考え
相棒の操縦桿を握りながら散る逝く姿
ー心在らず死の覚悟の矛先
大切な人よ 帰らぬことにお許し下さい
子の成長先に平和があることを願いー
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「遠くの空へ②」
卒業の日に学帽を放り投げ下級生の手を最後まで焼かす
「言葉にできない」
ホワイトボートに言葉を書く
ワタシは口から言葉を云えないから
ホワイトボートに言葉を書くの
けどそれは上手く言葉にできないことだらけ
文字を書いては消すを繰り返す