「快晴」
パンパンパンッ
空からサンサンと太陽の陽射しが縁側に射している
庭でコインランドリーで洗ってきた
真ん中には小さな池が作られていた小さな布団を
布団叩きで軽くシワを伸ばす
廊下には半ば般若顔の嫁…ではなく…娘が立っていた
「…なんで睨むんだよ…」
「…もう…お嫁にいけない…なんで…庭に干すの…」
「快晴の時にしか布団洗えないし干せないだろ…。
オネショの…」
「云わないでよっ!デリカシーがないわっ!」
娘、だむだむと足音を立てて、2階の自分の部屋に戻る
「お、お嫁にいけない…?うーん…。
せっかくの快晴だからこの気に太陽の陽射しを借りて
ふかふかの布団にした方が良いしと思うんだけどなぁ」
「だから云ったじゃない?
掛け布団やタオルケットは干しても良いけど、
布団はランドリーで洗濯と乾燥機も一緒が良いよて」
一部始終を家政婦は見た如くに見ていた嫁が来る。
「…勿体ないよ。快晴の中で乾燥機掛けるのはさ…。
と云うか布団干しただけで嫁にいけないて…」
「まぁ、頑張って?」
嫁、はにかみながら、僕の肩を叩いた。
5歳児の乙女心の理解は快晴とはいかなかった。
4/13/2024, 9:50:01 PM