はた織

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11/23/2024, 2:05:32 PM

 汗をだらりと垂れ流し、血潮を濾過して涙を流し、皮膚とするりと滑らせ、肉をほろりとほぐし、血管をとろとろと溶かして、骨をさらさらと撒いていく。
 落ちていく落ちていく、私の無知の脊髄、無恥の脳髄。ぼろぼろと落ちて、あとに残ったものは鮓答だ。
 私の内臓の中で産まれた丸い白の石が、ころころと転がって、人に踏まれ投げられ割られても、また落ちて生まれ変わっていく。
               (241123 落ちていく)

11/22/2024, 1:09:30 PM

 自分で作った料理にも、
 「いただきます」「ごちそうさま」
 と言える人と、私はパートナーになりたいです。
                  (241122 夫婦)

11/21/2024, 12:54:25 PM

 今日も、私のアニムスが困っている。
 どうすればいいのか分からなくて、相手も自分も傷つけて泣いている。
 またアニムスをほったらかしにして、気がついたら殺してしまった。
 ごめんね、私のアニムス。あなたの為に、本を読んであげる。
 あなたが私と一緒に生きられるように、本を読んであげるからね。
           (241121 どうすればいいの?)

11/20/2024, 1:17:48 PM

 自分の両手に収まるぐらいの大きさがいい。
 ちょうど本を開くように、思い出をよみがえらせて、自分の温もりと血潮に馴染んだ宝物を優しく撫でる。自分の身体と記憶ごと、どこにでも持っていける宝物が、私にはちょうどいい。
                  (241120 宝物)

11/20/2024, 12:33:58 AM

 火災報知器がある無機物な部屋の中では、火を点けられない。
 けれども、『おはなしのろうそく』の物語なら火を灯せる。
 古今東西、長く語り継がれた たましいのともしびを、私のろうそくにも点けよう。

               (241120 キャンドル)

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