逆光
進みたい先の明るさをまっすぐに見つめると
あまりに眩しすぎて直視できないことがある
少し遠回りしたり、後ろを向いて逆光に向かって歩を進めてみることもある
時としてそのほうが本当にたどり着きたい先が見えやすかったりするから不思議だ
そんな風に回り道する言い訳を考えてみたくなるほど、私はまっすぐには進めてない
でもおかげで寄り道した先で見えた景色や体験できたこと、会えた人もある
後ろを振り返って自らの足跡から自身を取り戻すことも
そう考えると回り道も悪くないよね
こんな夢を見た
寝ている時、私はほぼ毎日のように夢を見る
それはフルカラーでストーリー性に満ちたものが多い気がする
大抵は朝目覚めるとほどなく忘れてしまうから
ものすごく楽しかったとか、面白かったとか、なんかスリルあったな…とかざっくりとしか覚えていない
体感覚を伴うときは、胸がほっこりと温かいときや、寝汗をかくほど緊張していたり、ときには涙を流しながら目覚めることもあるから不思議
自分が主演のドラマのようだったり、俯瞰して他の誰かのストーリーを眺めているような時もある。
夢は潜在意識を投影してるとも考えられるみたい
あんな事やこんな事、あの人やこの人の事
心配事を憂い、楽しみや期待を少し先取りしてみたり、反省や後悔に苛まれたり
夢の中にも第二の人生を生きているみたいで、ほんとに夜も忙しいったらありゃしない
感覚でしかないけれど、それらの夢をドラマや映画のように具現化したら、それはそれは面白いものができるに違いないと思う
せっかく面白い夢を運良く覚えていた時も、「こんな夢を見た」と周りの人に伝えてもなかなかその面白さは伝わらないのも残念すぎる
夢日記、本気でつけてみようかしら
海の底
海の底に沈む都市
世界中にはその痕跡だけを残すものがいくつもある
地球での歴史はずいぶんと昔に終わったかに見えて
もしかしたら別の世界で生き続けてるのかもしれない
閉ざされた日記
誰にも見せることのできない私の秘密
その時々の想いを綴り、ときには後から振り返ったり…
きっと自分自身をニュートラルな状態に保つための大事なものなのだろう
もし私が日記を書いていたなら、きっとそんな感じかな?というあくまで妄想
私はホントに日記が苦手で書けなかった
そもそもアウトプットが苦手で筆不精
だから私には「閉ざされた日記」をというより「開かれなかった日記」がふさわしいかもしれない
文字に残すと見返すことができるのはとても素敵なことだけど、私の場合は誰にも見せられない私の秘密が万が一にもどこかに漏れたりするのが怖いというリスクのほうが好ましくなかったみたい
すべてを記憶に残すことはできない
今思えば何かしら私の変遷を残しておいても良かったのかな?なんて思うこともある
過去には戻れないけれど
今も記憶に残る愛おしい思い出をいつまで抱きしめていけるだろうか
夢を見ていたい
新幹線に乗って帰路につく
普段ならあっという間に眠ってしまうのに
今日は全く眠くない
さっき観劇を終えたばかりで、どうにも楽しさ素晴らしさがおさまりきれていない
とうとう鞄にしまっておいた公演のパンフレットを引っ張り出す
高揚したこの気持ちと新幹線の揺れをお供に
あと2時間ほどは夢を見ていたい