NoName

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11/15/2023, 2:52:18 PM

子猫


もしも私が子猫だったら
あんな事やこんな事を経験してみたい

存在だけで飼い主にものすごく可愛がられる
あざとく可愛いところを見せて喜ばせてみる
液体のようになって色んなところに潜り込む
猫じゃらしで一心不乱に遊ぶ
遊び疲れて寝たい時はその場で寝る
私だけの美味しいご飯を取り揃えてもらう
ツンデレな態度をとってみる
自分の機嫌最優先で行動する
かる~くキャットタワーに登ってみる
猫パンチを繰り出す
時々逃亡して、飼い主に心配されてみる
見つけたときにぎゅっと抱きしめてもらう
飼い主の膝の上でナデナデしてもらい、喉をゴロゴロ鳴らす
飼い主に全幅の信頼を寄せてみる


どんだけなん…わたし

11/14/2023, 12:04:14 PM

秋風



美容室の帰り道

ショートカットにした首筋に

秋風がことのほか冷たく感じる

肩をすくめ身震いひとつ

高く青い空のもと早足で歩き出す

深まる秋を感じる瞬間





11/13/2023, 10:51:36 AM

また会いましょう

今日一日纏ったものを脱ぎ捨てて
あたたかいお風呂ですべてを洗い流そう

心と身体がゆったりとほぐれたら
次の新しい一日に向けて
私は小さく生まれ変わる

またあした会いましょう

新しい私に期待を込めて

11/12/2023, 1:38:55 PM

スリル

大人のあなたとわたし
会社の誰にも秘密の恋

同僚の披露宴に出席したあの日に
何人かで乗り合ったタクシーでの帰路

あなたは先に後部座席に乗り込み
わたしを自分の隣へといざなう
他の誰も疑いようもないほどごく自然に

驚きながらもその目に魅入られて
抗うことなく隣に滑り込む

ほどなく
わたしの振袖の袖下で見えないのを良いことに
誰にも気づかれないようにそっと
あなたの左手はわたしの右手を探し出し
優しく指と指を絡ませてくる

驚いてあなたの方に顔を向けると
いたずらっ子のように満面の笑顔を返してくる
それも滅多に見せない反則級のヤツ

瞬時にわたしの鼓動は高鳴る
他の誰かに気づかれやしないかと思うほど
顔も身体もカッと赤く熱くなって
お互いのぬくもりで掌が汗ばんでくるのがわかる

皆と他愛もない会話をしながらも
わたしたちの指と指は
ひっそりと別の会話を続けているみたい

幾度となく触れたことのある指なのに
お酒のせい?
優しく強く
そして今日はちょっと色っぽいその指が
いつもと違ったように感じられる

どれほどの時間が経っただろう
もうそろそろ降りなくちゃならないなんて

惜しむように指と指をほどくと
温かなものが失われていくみたいで切ない

すべてを離してしまうのが淋しくて
小指のほんの一部分だけをくっつけて
あなたの温もりを留める

ほんの数十分の
愛しくスリリングな時間

明日何もなかったような顔できるかな?
誰にも気づかれてないかな?
ニヤけてしまいそうで自信ないよ、わたし

あなたは余裕なんだろうな…

ズルい大人のあなた

11/11/2023, 2:53:39 PM

飛べない翼


わたしが持っているのは

ほんとに飛べない翼なの?

本当は飛べるかもしれないのに

飛べないと思いこんで諦めていない?

私なんかが飛べるはず無いと

この年齢じゃ飛べっこないよと

怪我したり人から笑われたくないからと

自分で自分に暗示をかけないように

とても怖くて

とても難しいことだけど

自分を信じて

飛び出す勇気を持てますように




うーん
↑だったらいいのにと思って
自分の願望を書いてみたら
いい子すぎる感じに仕上がってしまった

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