理想郷
あたたかく安心で安全
包み込まれるような愛に満ち
飢え渇くこともない
争いごとも諍いもない
平和なところ
でも原罪を犯した私たち人間には
あまりに澄みきった世界は残念ながら
少しの息苦しさを覚えるのかもしれない
その時から人はほんの少しの毒を持って共存するよう、プログラムが書き換えられたのかもしれない
なんてね
懐かしく思うこと
免許を取った二十歳の冬
それから二十数年はゴールド免許のペーパードライバー
たまにだだっ広い駐車場内をぐるっと一周回るのでさえおっかなびっくりだったあの頃
そんな過去を知る友人たちの驚きをよそに、今の私はマニュアルの小さなスポーツカーを華麗に?操り思い通りに走らせている
街中も山や峠や坂道発進だってもうへっちゃら
自分の感覚でスムーズにシフトチェンジ
ブレーキに頼りすきずアクセルワークで、まるで自分の足のように思いのまま愛車を操る心地よさを知ってしまった!
近年車の安全性能の進化は本当に目覚ましい
何やら人の感覚より安全らしい
運転が困難だった人達にも、自由に動ける可能性を広げるスゴイことでもある
翻って人の感覚はどうだろう?
五感をフルに使う感覚は鈍ったりしないのかな?
と勝手にちょっと心配
最近の車のように気の利いたものは無いけれど、古い車は作りがシンプルであるが故にちゃんとメンテナンスすれば、ご機嫌を直していつも側で応えてくれる
古い車をきちんとメンテナンスしながら大切に乗り続けること
そんな感覚ってもはや「懐かしく思うこと」なのかな
時代の移り変わりのスピードになんだかもったいないな…なんて思う事も多くなった今日このごろ
私もちゃんと歳取ったんだな〜
自分のメンテナンスも大切にしなくちゃ!
もう一つの物語
「今ここ、この瞬間」の私は
前よりも他人と比べることをやめ、
自分を認め許すことが少し出来るようになったよ
だから良いことばかりじゃなくても
なんだかとてつもなく幸せな気がする
ところでもう一つの物語
パラレルワールドの私はどう?
何かとてつもなく素敵なことが起こってる?
楽しんでる?
ご機嫌?
無理せずゆる~くやってる?
どちらの物語でも私から放たれた何かで、
周りが笑顔になってくれていたら嬉しいな
忘れないうちに書いて残しとく
暗がりの中
幾望の光が部屋を仄かに明るく照らす
満月へ向かう月のエネルギーを
レースのカーテン越しに感じながら
今夜は静かに眠りにつこう