お題 「恋物語」
「恋ってなんだと思う?」
ベッドの上でスマホをいじりながら足をパタパタと動かしながら彼女は聞く。
「え~?知らないよ。」
髪を乾かしながら私は答える。
すると、彼女はこう答えた。
「それはね~、ヒミツ!」
「え~!?教えてよ~」
ベーっと舌を出しながらそっぽを向く彼女をガクガクと揺さぶって問う。
でも、彼女は絶対に教えてくれなかった。
その後のことだった。
彼女は死んでしまった。
その後も私が好意をだいた人は全員死んでいった。
これがきっと恋なのだ!
私は正しい答えにたどり着くことは
生涯をかけても無理だった。
お題 「真夜中」
僕は真夜中の公園で、ただひたすらブランコをこいでいた。
家から追い出されてしまったから。
でも、あれはただのミスじゃないか。
だいたい、大切な皿なんだったら、棚の上には置いておかないだろう?
閉まっておくはずじゃないか!
ミスで割ってしまっただけなのに...
ため息をつき、ブランコをこぐのを止め、ふと前を見てみると...
「「この世の者とは思えない奴が立っていた。」」
そいつは僕が自分を見ていることに気付くと、僕の腕を掴んだ。
僕より、何倍も細いその腕で。
そいつは僕の片眼に手を伸ばし、
「「眼をえぐりとった。」」
恐ろしい激痛が身体中を駆け回った。
そいつは僕の片眼を手に入れると嬉しそうにケタケタ笑いながら、去っていった。
お題「愛があれば何でもできる?」
私は愛をなによりも大切にしている。
愛さえあれば何でも乗り越えられると思うから。
辛いことも、嬉しいことも、何でもね。
周りの人は無理だって言って笑う。
でも、私は信じてる。
ある日だった。天地を揺るがす大災害が起きた。
周りの人や、親しい人はほとんど死んでしまった。
でも、愛を信じていた私と彼だけは生き残った。
ほらね、言ったでしょ?
愛さえあれば、何でもできるって!
お題 「後悔」
俺は今、猛烈に後悔している。
え?なぜかって?
それは、テスト勉強を怠ったからだ。
明日、テストがあったのに、読みたい漫画を読んでいて忘れていた。
しかし、今さら後悔しても遅いから仕方なく学校に行った。
結果は...まぁ、お察しの通り惨敗だったよ。
とぼとぼと家に帰って、親にテストの結果を見せたら、すげぇ怒られたよ。
「お前なんて、もういらない!」とまで言われたよ。
仕方ないから、部屋の天井にロープを結び、輪を作り、首を掛ける。
こんなんだったら、ちゃんと勉強しとけばよかったな。
夕飯の時間に俺は見つかった。
もう、息絶えてたけどな。
親は焦ってたよ。
でも、「いらない。」って言ったのそっちじゃないか。
お題 「風に身をまかせ。」
僕は今日、旅に出る。
ママの元を離れて、他のたくさんの兄弟達といっしょに。
どこに行くかは風しだい。
「どこに着くかな?」
「ご飯がいっぱいあるとこがいいな!」
そんな話をしてたら、きた!
僕たちは一斉に風にのった。
気持ちいい。風が僕達を運んでくれてる!
着いたところはふかふかなところだった。
ふわふわで気持ちよくて、うとうとしてたら、上からお化けが来たんだ。
五本の手があるお化け。
そのお化けは僕を掴んで、潰した。
周りは真っ白で何も見えない。
僕はただ、おうちを作りに来ただけなのに。
解説 主人公は蜘蛛。この蜘蛛の子は人間に潰されて殺された。