彩竜帝 里乃亜

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お題 「真夜中」
 僕は真夜中の公園で、ただひたすらブランコをこいでいた。
家から追い出されてしまったから。
でも、あれはただのミスじゃないか。
だいたい、大切な皿なんだったら、棚の上には置いておかないだろう?
閉まっておくはずじゃないか!
ミスで割ってしまっただけなのに...
ため息をつき、ブランコをこぐのを止め、ふと前を見てみると...
「「この世の者とは思えない奴が立っていた。」」
そいつは僕が自分を見ていることに気付くと、僕の腕を掴んだ。
僕より、何倍も細いその腕で。
そいつは僕の片眼に手を伸ばし、
「「眼をえぐりとった。」」
恐ろしい激痛が身体中を駆け回った。
そいつは僕の片眼を手に入れると嬉しそうにケタケタ笑いながら、去っていった。

5/17/2023, 11:38:48 AM