139

Open App
11/7/2024, 4:10:09 PM

 好きだよ。この世の誰よりも愛してる。

 だからあなたはわたし以外と幸せになって。


『あなたとわたし』

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 貴方と別れてずっと雨に打たれていた
 冷たくて凍えそうだったはずなのに
 いつの間にか体の震えが止まっていた
 硬く打ち付けられるようだった雨が
 今は心地良い温度と気持ちよさを保って
 私の体を柔らかく包み込んだ

 私には貴方しかいなかったはずなのに
 一人じゃない気がしてきたよ


『柔らかい雨』

- - - - - - - - - -- - - - - - - - - -
十一月七日は(某漫画の)推しが命日だったから何も手に付かなかったと、言い訳垂れてるアホはこちらです。
突然寒すぎて一日布団の中で丸くなって腰痛めました。
皆さんもぎっくり腰には気をつけてくださいませ。
私? ギリセーフです。思いとどまってます。

11/5/2024, 11:35:20 PM

 ひたすら真っ直ぐ貫く光に
 目が眩みながらも縋りつきたくなるもので

 最良だった、その時その選択は
 最善には程遠かったけど
 


『一筋の光』

11/5/2024, 5:03:09 AM

「そうだね、私ってホント馬鹿」

 そう言って彼女は俯いた。サラサラとした長い髪が彼女の表情を隠す。隣に座る僕からは、簾のような髪のわずかな隙間から薄らとしか見えない。
 伏せ目がちだから、彼女の睫毛が長く、上向きにくるんとカールしていることを初めて知った。細かく震える瞼に、睫毛がつられて揺れた。口角が下がり、口を硬く結んだ彼女が、ようやく悲しさややるせなさを感じた。

「こういう時ぐらい励ませ、馬鹿」

 ぼんやりと彼女の輪郭をなぞるように見ていた僕に、声がかかった。見られていたのがバレたらしい。彼女は先ほどまでのもの悲しい雰囲気を一瞬で発散し、不機嫌そうな声を上げた。僕は掛ける言葉もなく、黙り込んだ。


 彼女に訪れた不幸に、僕は喜んでしまったから。

『哀愁を誘う』

11/3/2024, 4:42:58 PM

 左右反転するけど真実を映す鏡

 でも無意識のうちに
 目には力が入っているし
 うっすら口角は上がるし
 フェイスラインがスッキリする角度に顔を傾ける

 いや貴方
 映え写真撮りたいわけじゃないのよ
 コンタクトレンズ入れたいのよ

 分かってるんだけど毎回同じことしてる


『鏡の中の自分』

11/3/2024, 6:04:41 AM

 目を瞑って貴方の姿を思い出す
 今日話したことや一緒に食べたもの
 一つ一つが幸せな出来事で口元が緩む

 眠る前にこうやって思い浮かべていれば
 きっと夢の中でも会えるよね


『眠りにつく前に』

Next