好きだよ。この世の誰よりも愛してる。
だからあなたはわたし以外と幸せになって。
『あなたとわたし』
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貴方と別れてずっと雨に打たれていた
冷たくて凍えそうだったはずなのに
いつの間にか体の震えが止まっていた
硬く打ち付けられるようだった雨が
今は心地良い温度と気持ちよさを保って
私の体を柔らかく包み込んだ
私には貴方しかいなかったはずなのに
一人じゃない気がしてきたよ
『柔らかい雨』
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十一月七日は(某漫画の)推しが命日だったから何も手に付かなかったと、言い訳垂れてるアホはこちらです。
突然寒すぎて一日布団の中で丸くなって腰痛めました。
皆さんもぎっくり腰には気をつけてくださいませ。
私? ギリセーフです。思いとどまってます。
ひたすら真っ直ぐ貫く光に
目が眩みながらも縋りつきたくなるもので
最良だった、その時その選択は
最善には程遠かったけど
『一筋の光』
「そうだね、私ってホント馬鹿」
そう言って彼女は俯いた。サラサラとした長い髪が彼女の表情を隠す。隣に座る僕からは、簾のような髪のわずかな隙間から薄らとしか見えない。
伏せ目がちだから、彼女の睫毛が長く、上向きにくるんとカールしていることを初めて知った。細かく震える瞼に、睫毛がつられて揺れた。口角が下がり、口を硬く結んだ彼女が、ようやく悲しさややるせなさを感じた。
「こういう時ぐらい励ませ、馬鹿」
ぼんやりと彼女の輪郭をなぞるように見ていた僕に、声がかかった。見られていたのがバレたらしい。彼女は先ほどまでのもの悲しい雰囲気を一瞬で発散し、不機嫌そうな声を上げた。僕は掛ける言葉もなく、黙り込んだ。
彼女に訪れた不幸に、僕は喜んでしまったから。
『哀愁を誘う』
左右反転するけど真実を映す鏡
でも無意識のうちに
目には力が入っているし
うっすら口角は上がるし
フェイスラインがスッキリする角度に顔を傾ける
いや貴方
映え写真撮りたいわけじゃないのよ
コンタクトレンズ入れたいのよ
分かってるんだけど毎回同じことしてる
『鏡の中の自分』
目を瞑って貴方の姿を思い出す
今日話したことや一緒に食べたもの
一つ一つが幸せな出来事で口元が緩む
眠る前にこうやって思い浮かべていれば
きっと夢の中でも会えるよね
『眠りにつく前に』