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8/22/2024, 3:11:02 PM

 君が顔を真っ赤にして言った「大嫌い」

 君が口を緩ませて呟いた「そんなんじゃねえよ」

 君が目を細めて放った「可愛くねえなお前」

 君がそっぽを向いてぼやいた「うるせえブス」



 君の言葉は動作や表情と一致していない

 動作や表情は私に対して好意的なのに

 言葉はまるで突き放すかのように棘がある

 愛情の裏返し、と言うヤツなのだろうか

 周りの皆も私もいい加減気がついている

 でも君だけ気がつかれているとは知らず

 今日も私に棘を刺した



 どんなに嘘で中身のない言葉でも

 君の言葉で傷ついた私が君を好きになるなんて

 世の中そんなに甘くないと次会ったら言おう


『裏返し』

8/22/2024, 8:13:38 AM

「お前ほんと鳥頭!」
「え、わかる? よく鳥顔って言われるんだ!」
「ちっげえーよ! ていうか鳥顔って何だよ聞いたことねえよ!」


『鳥のように』

8/20/2024, 10:34:09 PM

「ありがとう」と「ごめんなさい」を散々言って
どうやって話を切り上げようか迷っているうちに
だんだん気まずくなっていく空気の中

「またね」

会えるかどうかは分からないけど
会いたくない人には絶対言わない言葉


『さよならと言う前に』

8/20/2024, 12:17:59 AM

 コントラストの激しい青空と大きなわた雲から
 少しトーンを落とした青空とわたを千切った雲へ
 そろそろ秋支度なのかな


『空模様』

8/19/2024, 7:16:13 AM

「鏡よ鏡。世界で一番美しい人は誰?」

「わからない」

「この世界でもっとも美しい人よ。本当にわからない?」

「はい」

「おかしいわね。本当に美しい人を思い浮かべている?」

「はい」

「ほら、思い浮かべているんじゃない。それは人でしょう?」

「はい」

「男性ですか?」

「部分的にそう」

「部分的にそう!? まぁ今は多様性の時代らしいから性別は問わないのかも」

「はい」

「じゃあその人は私と会ったことがある?」

「多分違う」

「会ったかどうかは把握してない、と。なら私とは似たところがある?」

「いいえ」

「私とは対極に位置する美人。それなら交わらないのも納得かも」

「はい」

「でも全然分からないわ、降参。一体誰を思い浮かべていたの?」

「あなたの想像する人物です」

「名を出せって言ってるの!!」


 ガシャン



『鏡』

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