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5/23/2024, 3:19:06 PM

 どんなに目を逸らしても
 意識を他へ飛ばしても
 脳内で豊富な想像力を発揮しても
 手軽な世界に引きこもっても

 現実からは逃げられない


『逃げられない』

5/22/2024, 1:08:58 PM


 ちゃんと笑えてたかな。おかしなこと言ってなかったかな。
 さっき「また明日」と言って手を振った時、手を振り返してくれた。すごく嬉しくて心がじんわり温かくなって。でも同時に鼻の奥がツンとなって目が潤んでしまった。喜んだり泣いたりで、自分の感情の変化なのに、追いつかないくらい忙しい。
 でもこれだけは確かなんだと噛み締めていることがある。

 明日も「おはよう」と手を振って挨拶していいんだよね。



『また明日』

5/21/2024, 2:13:23 PM

「わっ! ちょっと急に現れないでよ」

「ヒィ! いつの間に後ろにいたの!?」

「いつからそこにいたの? 全然気が付かなかった」

「気配消すのやめてもらえる!?」

「足音しないから突然現れた感覚なんだけど!」



 幼い頃から言われてきた言葉。
 本当に影が薄いらしい。でも透明人間じゃないんです。血の通った人間ですみません。


 あれ、でもなんでトイレの個室で座ると、毎回電気消えるんだろう。


『透明』

5/20/2024, 2:52:59 PM


 少しでも触れたら崩れ落ちてしまう
 勝手に与えられ積み上げた理想で
 ジェンガしても許してほしいね

 ふざけてないよ 大真面目
 他人の理想より自分の理想を実現させたいもん

『理想のあなた』

5/19/2024, 10:34:50 PM


 それはあまりにも急な知らせだった。
 全然構えていなかったから、とても驚いた。
 よく思い返してみると、確かにその前兆(と言ってしまっては至極失礼に当たるかもしれない)があったと感じる。
 以前のように機敏に動くことができなくなってきていた。どの動作もゆったりとしていて、一苦労していたのだろう。
 深く考え込む場面も何度か遭遇した。ひたすら沈黙を貫き、脳の奥深いところまで考えが至っていたのかもしれない。
 体調も崩しやすかった。急に猛烈な熱を上げてしまい、体力の消耗が激しかったのだろう。日中眠りに落ちてしまうことが度々起こった。休んでいるうちにまた元気が湧いてきたようだけど、不調に変わりはなかった。
 だから衝撃はあったものの、どこか冷静に受け入れた自分がいた。

 もう寿命なんだな。

 目が覚めて体を起き上がらせ、布団を被ってボサボサ頭のまま、手の中のソレをジッと見つめていた。指先でなぞっても、押しても、コンセントに繋いでも、暗い画面のまま無反応のスマホを。
 これでは、機種変更の申し込みも、データ移行も、何もできない。

 スマホ片手に途方に暮れた朝六時ごろ(腹時計)の出来事である。



『突然の別れ』

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