数多ある事柄から
選りすぐった精鋭しかいないので
たとえひとつだけとはいえ
これ以上増やすことも減らすことも
したくないのです
『1つだけ』
灯台下暗し
わかっていても失うまで気がつけない
また途方に暮れてしまった
『大切なもの』
嘘つくなら
もっと面白くて笑いが止まらない嘘にして
落として上げる、みたいな嘘
私は大嫌い
『エイプリルフール』
あなた方は、わたくしが去ったほうが幸せなんでしょうね。
わたくしも、あなた方の前を去ったほうが幸せに違いありません。
それでも、この生まれ育った街を、この街で暮らす民のそばを、離れてしまうのはとても寂しくて、悔しくて、胸が張り裂けてしまいます。
わたくしはただ、あなた方に一般世論を説いたのです。この世の中の常識を改めてお教えしたのです。
あなた方はそれらをあっさりと覆してしまわれました。今やこの街の民は、あなた方を心から祝福する人々しかおりません。
わたくしの愛した街は、民は、面影だけを残して失われてしまいました。
……あなた、何故顔を歪ませているの? 本当に心の底からわたくしが気に食わないのね。安心なさい、もうしばらくの辛抱でしてよ。
わたくしは、もう何も発言することを許されておりません。だからこれがさいごの言葉。どうかもう少しだけお付き合い願います。
わたくしはね、たとえ姿形が変わろうとね、今までわたくしどもの生活を支えて、この街の発展に尽力された民に感謝しております。
おかげさまでこの街は、世界で一番美しい街と謳われるようになりました。
今は面影しかないけれど、きっと私が信じ愛した民ならば、見違えるように美しくさせるでしょう。
その民のために、わたくしは心から幸を祈ります。
わたくしの愛した民に、神の御加護があらんとこを。
あぁ、もう時間ね。
『幸せに』
「私アンパンマンさんとオソロっちなんで顔が濡れると力出ないんです」
とか
「あー! すみません。私性格曲がってるんで真っ直ぐ貼れないんです!」
とか
「ズッ友すぎて、布団が私を離してくれないんです」
とか
「ちょっと人より神経質な肌してるんで面倒臭いんですよ」
とか
「こ、米なら研げます!!」
とか。
以上、何気なく言っているように見えて、実は事前にめちゃくちゃ考えて準備していた語録の一部でした。
『何気ないふり』