テーマ『明日世界がなくなるとしたら、何を願おう』
今すぐに恋人の実家に行って
彼と彼の母と一緒に、ショッピングモールで
一番高いお寿司とか、とにかく食べたいものをたくさん
買い漁る
そして世界がなくなるその瞬間まで
食べながら、思い出話とかして
家で穏やかに過ごしたい
※テーマ無視
同じ空間にいるのに
誰一人として、心が触れ合わない。……悲しい、寂しい。虚しい
ここにいる人たちが、薄情なのでしょうか
それとも、望む私が強欲なのか
ただ一つ言えるのは
ここに私の居場所は、ない
テーマ『生きる意味』
幼稚園児のころから、他の人とひとくくりにされることが嫌いだった
他の人たちが「あぁっ」と言うようなアイデアを出せた時
自分に強く価値を感じた
思えば、私は自分という生き物が興味深くてしょうがなかったんだろう
他人のどんな言動で、私はどんな反応を見せるのか
気まぐれに書き、描き、失敗し、怒られ、自己嫌悪しながらも
私は、私から目が離せなかった
今でも私は、自分のことを興味深く思っている
今日の私は、どんな気持ちで時間を過ごすのか
明日の私は、どんな文章を、発言を、作品を
コミュニケーションをこの世に産み落とすのか
自意識が過剰なのは分かっている
だから小学生の頃、同級生に自意識過剰だと指摘されたとき
怒りを覚えたことを覚えている
人は、図星を刺されると怒るものらしい
それでも私はこれからも。きっと自分というものが分からなくなるまで、自分を観察し続けるだろう
社会的な功績がなくても
私は私を観察し続けられれば、それなりに楽しく生きていられるらしい
そんな自分のことが、割と嫌いじゃない
テーマ『ここではない、どこかで』
何か、特別な自分だと信じたかった
どこか、理想通りの世界だと思い込みたかった
けれど、思い描いたものは全部妄想で
手のひらに残されたのは、たったちっぽけな私と
ただ、大勢の中の一人という つまらない肩書だった
今いる場所が、間違いなのだと思った
ここではない、どこかで生きればきっと
私は、私ではないナニモノかになれるだろうと願った
ちっぽけな私が、心の底から憎かった
価値がない。生きている意味なんて分からない。
ホント、なんで存在しているのだろうかと。
苦しみもがきながら、それでも私は生きている
朝起きて、朝食を食べて、靴を履いて出かける
青空に、一筋の飛行機雲が走っていた
……ああ、綺麗だな
テーマ『神様へ』
神様に願ったことは、たぶんそんなに無い。
私が子供の頃に読んだ漫画にいた、神様というキャラクターは
人を塩の柱に変えたり、世界を大洪水でリセットしたりして
結構ろくでもない印象が強かったから。
でも、目に見えない「ナニカ」は信じている。
例えば、考え事をしているとき。
不意に振ってくるアイデアには、何か運命的なものを感じることがある。
あと、パッと時計を見た時にゾロ目だと、なんか嬉しい。
……これは、あまり関係ないのかもしれないけど。
恐らくこれからも、私は神様という名前に縋ることはあまり無いと思う。
すべてが自分の力だとは思わない。ただ、できることはやりたい。
ただ、強いて言うのであれば。
私は、臆病な自分がそこまで嫌いじゃない。
臆病だからこそ遠回りできたし、臆病だからこそ感じられた感情はたくさんあると思う。
それに、そこそこ責任転嫁もするし、なんなら八つ当たりもする。
人としてどうかと考えたら、あまり褒められたものではないかもしれない。
それでも。他人のせいにして、自分も責めて、こらえきれない感情を誰かにぶつけながらも、少しずつ変化してきたように思う。
その過程は、私が私であるために必要なことだった。
だから、もし私を作った「神様」というものがいるのならば。
私を、臆病につくってくれてありがとう。
臆病だからこそ、たくさんのことを想像して考えられる。
理不尽に誰かとぶつかって生まれた、心の繋がりだってあるかもしれない。
今の私が、一つ願うなら。どうかカミサマへ。
臆病な私に、あと一歩の勇気をください。