テーマ『神様へ』
神様に願ったことは、たぶんそんなに無い。
私が子供の頃に読んだ漫画にいた、神様というキャラクターは
人を塩の柱に変えたり、世界を大洪水でリセットしたりして
結構ろくでもない印象が強かったから。
でも、目に見えない「ナニカ」は信じている。
例えば、考え事をしているとき。
不意に振ってくるアイデアには、何か運命的なものを感じることがある。
あと、パッと時計を見た時にゾロ目だと、なんか嬉しい。
……これは、あまり関係ないのかもしれないけど。
恐らくこれからも、私は神様という名前に縋ることはあまり無いと思う。
すべてが自分の力だとは思わない。ただ、できることはやりたい。
ただ、強いて言うのであれば。
私は、臆病な自分がそこまで嫌いじゃない。
臆病だからこそ遠回りできたし、臆病だからこそ感じられた感情はたくさんあると思う。
それに、そこそこ責任転嫁もするし、なんなら八つ当たりもする。
人としてどうかと考えたら、あまり褒められたものではないかもしれない。
それでも。他人のせいにして、自分も責めて、こらえきれない感情を誰かにぶつけながらも、少しずつ変化してきたように思う。
その過程は、私が私であるために必要なことだった。
だから、もし私を作った「神様」というものがいるのならば。
私を、臆病につくってくれてありがとう。
臆病だからこそ、たくさんのことを想像して考えられる。
理不尽に誰かとぶつかって生まれた、心の繋がりだってあるかもしれない。
今の私が、一つ願うなら。どうかカミサマへ。
臆病な私に、あと一歩の勇気をください。
4/14/2023, 11:48:15 PM