NoName

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10/21/2022, 10:02:20 AM

あなたと出会って3秒
心臓を撃ち抜かれたのか
と思うほどの衝撃

あなたと出会って10秒
見つめ合っていることに緊張して
今までにないくらいの胸の高鳴り

あなたと出会って12秒
逸らされた目に少し寂しくなって
見とれていた自分に飽き飽きしながら
前を向いて歩き出す

あなたと出会って4日
初めて話しかけた言葉は
「ごめん」
優しく微笑んでくれたあなたの瞳に
また恋をした

あなたと出会って16日
今度は彼から話しかけてくれた


始まりはいつも
胸の高鳴りを感じる。

10/20/2022, 7:45:35 AM

すれ違い通信。

10/17/2022, 1:06:07 PM

恋は上書きされるものだと思ってた_

いつも通りに吹く冷たい風と
いつも通りに私たちを照らす夕日と
いつもとは少し違うあなた
珍しく私の目の前に立つあなたに
少し違和感を覚えながらも
いつも通りにしていた

あなたの方を向くと
あなたの顔はやけに真剣で
今から改まった話でもしようとしてるのか
と思ってしまうほどだった

ふと固く閉ざしたあなたの口が開いた
言われる言葉は分かっていたのかもしれない
いや、分かりたくなかったんだよな
どうかいつも通りでいようとした私は
笑いながら聞き返した
それであなたの言葉が変わる訳もなく
私の瞳から溢れるものが
あなたの心と私の心を引き離した

ひとりぼっちの帰り道を照らす夕日が
私たちの別れを静かに告げている
もう影は私ひとりだ
いつもと同じはずの買い物袋が重く感じる
いつか思い出になってしまうのなら
せめて最後は笑いたかった
綺麗に散りたかった

なんて昔の記憶を思い出しながら
またこの道を歩く
久しぶりに帰ってきたよ、ただいま
忘れたくても忘れられなかった

この道。

10/16/2022, 11:45:46 AM

冬の朝
やわらかな光に包まれ
ふと目が覚めた
時計を見ると朝の5時12分
休日なのにこんなに早く起きるなんて

しばらくベットの上でぼーっとしていた
今日のことを考えるわけでもなく
ただ静かに天井を見つめているだけだった

空気が乾燥していたらか急に喉が渇いた
水を飲もうと暖かい布団を剥いで
渋々ベットを出た

水をリビングに持って行って
電源のついていないテレビを眺めながら
またぼーっとする5時29分
携帯の通知音を聞いて我に返る
久しぶりに地元の友達から会おうと誘われた
待ち合わせまでの4時間半
ゆっくり準備しよう。

10/15/2022, 2:41:04 PM

隣の席の君は
私のことが嫌いなのか
鋭い目付きで私の方を見てくる
猫みたいだなぁなんて
呑気なことを考えながら
ぼーっとしていると
君はまた少し不機嫌な顔をする

なんかしたっけと考えても
思い当たる節がない
どうしてだろうか
私のことが単純に嫌いなのか
それとも反対に好意を抱かれているのか
謎は深まるばかりだ
そんなことを考えている間も
君は鋭い目付きで私の方を見る

なんなんだ本当に
私は何もしていない
胸を張って言えるんだぞ
何度だって言おう
私は何もしていない

とうとう考えるのにも疲れて
君に問いかけた

「目付き鋭いけど私の事嫌い?」

君から返ってきた答えは

「ごめんもともとそういう目付き」



「なんかごめん」

私は疲れていたようだ。

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