空飛ぶぺんぎん

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5/10/2024, 9:18:08 AM

忘れられない、いつまでも。

きらきらいっぱいの星空と
どこまでも広がる青い空

緑がささやく山の中で
川に飛び込んだあの夏

東京出身のぼくにとって
山は故郷の景色ではない

けれど

小さい頃にたった一度だけ訪れたあの場所が
いつまでも故郷面して心に居座っている

あれはいつだったろう
夢だったような気もするが
夢ではないという確固たる自信もある

満天の星のもと
ふわふわとした心地で
確かメガネをかけていた誰かと
小指と小指を交わした

いつかまた、ここで会おう。

5/9/2024, 3:25:41 AM

一年後

ぼくは

ウキウキしてるのか
ドキドキしてるのか
シクシクしてるのか
ゾクゾクしてるのか

誕生日を迎え
ハタチになった

大人の仲間
お酒も飲めて
煙草も吸えて

ママやパパに相談せず
お家も買えて
借金もできて

自分の選択が
自分の行動が
自分の未来を
自分の感情を

つくりあげて行く

責任を伴う自由の重さに
ヘキエキとしながら

ドキドキの一歩を
明日に向けて

5/8/2024, 5:13:07 AM

社会の波に必死に乗って
周りに置いていかれまいと
ぼくはボートを漕いでいる


「初恋っていつだった?」


奇異な目で見られぬよう

そこら辺にいた鯉に
故意に恋をした

好意を伝え
行為をし
厚意に甘え

濃い時間を過ごしているかと問われたら

分からないが

ただただ必死に
漕いで。
漕いで。

誰かに来いと言われた訳ではないけれど
何処かにある何かを乞いながら

ただただ必死に
漕いで。
漕いで。

5/7/2024, 4:09:19 AM

明日世界が終わるなら、私はそれを眺めていたい。

明日世界が終わるならきっと

ある人は好きなものを食べに行き
ある人は好きなひとに会いに行き
ある人は好きな場所を訪れる

明日世界が終わるならきっと

ある人は絶望し泣き崩れ
ある人は正気を失い取り乱す

明日世界が終わるならきっとあの人は

苦痛から解放されると喜び笑うだろう