何色にも染まれる透明が好きだ。
それって、❲可能性❳を示している気がするからさ。
空っぽだった君が染めた色も、大好きです。
*好きな色*
こんなこと、手紙でしか言えないです。
あなたがいたからとても楽しい学校生活になりました。ありがとうございます。
あなたはきっと更なる高みを目指し、大学へ進むことでしょう。
大学ではきっと僕には予想できないほどたくさんの出来事があると思います。
そんなとき、そんなときにどうか、僕のことを思い出して欲しいです。良きライバルで親友のあなたの隣で見たい景色がありました。行きたい場所がありました。
あなたがいたからそう思えました。
僕はきっと家族のもとへ帰るでしょう。僕を求めているから。
僕は絶対にあなたを忘れないから、あなたも僕を覚えていて欲しい。
きっともう会えないだろうから。
長くはなりましたが、卒業おめでとうございます。僕はこういうの向いてなかったですかね(笑)目からでる雫で紙を汚してしまいました。
今までの感謝を申し上げますと共にこれからもよろしくお願い致します。
*あなたがいたから*
独りで使う傘がこんなにも寂しいなんて知らなかった。
肩に染みてた雫はもう無いはずなのに、なんでこんなに冷たいのだろう。
いつも傘を持っててくれてありがとう。
今度からは私に持たせてね。
空から降る雫が止んだら、その時は傘を持ってくれる?
*相合傘*
僕の人生は落花生だ。
落花生は落ちた花から実ができるだろう?
僕もそんな生き方さ。立場が、気持ちがどん底に落ちても一段、また一段と踏み出すことができる。
どれだけ落ちても足を持ち上げ生きている。
まさに“落下生”だ。
ほら、応援するかのように雫が降ってきた。
*落下*
なんか、辛くてさ。
どれだけ頑張っても報われないくせに。自分がなんで頑張ってるかわからなくて。将来なんの仕事につこうとか、何歳まで生きるんだ、とか考えられなくて。
学校から帰って来てうずくまって分かった。
「あ、コレ死ねるやつだ」
このままキッチンに行って包丁を取り出したら、躊躇なく刺せる。
三十代にもなって自殺とか、ダサいじゃん?なら今のうちにやっておこうかな~ってさ。
暗い廊下、冷めたご飯、汚れた制服。全てが天国に誘ってるみたい。
ただ、いつもと違うのは温もりを感じる頬の雫。
あの子からの通知もこの雫も、全然止まらないや。
この温もりを感じられる間は、まだ頑張っててもいいのかな。
*未来*