雫の光

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なんか、辛くてさ。
どれだけ頑張っても報われないくせに。自分がなんで頑張ってるかわからなくて。将来なんの仕事につこうとか、何歳まで生きるんだ、とか考えられなくて。

学校から帰って来てうずくまって分かった。
「あ、コレ死ねるやつだ」
このままキッチンに行って包丁を取り出したら、躊躇なく刺せる。
三十代にもなって自殺とか、ダサいじゃん?なら今のうちにやっておこうかな~ってさ。
暗い廊下、冷めたご飯、汚れた制服。全てが天国に誘ってるみたい。

ただ、いつもと違うのは温もりを感じる頬の雫。

あの子からの通知もこの雫も、全然止まらないや。


この温もりを感じられる間は、まだ頑張っててもいいのかな。

*未来*

6/17/2023, 1:14:55 PM