様々な本当と嘘
尊重されるべき人生
安っぽい正義が
混ざり合った空を眺め
名もなき詩人達が詠う
まっさらな砂浜に想いを描く
それをためらうことなく消す波は
想像するよりも穏やかだけど
それでも何度も何度も
砂浜が夕陽に染まっても
変わらぬ想いを描き続ける
穏やかに打ち寄せる波は
砂浜に描いた想いと一緒に
私の気持ちを少しずつ
だけど確かに大きな海へと
攫(さら)っていった
波がとまる
一つの星が生き絶えるように
辺りも暗くなり、月灯りが照らすのは
砂浜に描かれた想いと 揺れない波
まっさらな砂浜に想いを描き続ける
それを消されることはもうない
砂浜が夕陽に染まっても
月灯りに照らされても
変わらぬ想いを描き続ける
波は動き出す
何かに呼応するように
星が一つ また一つ
どこかで輝き始める
砂浜に描いてた想いは募ってく
誰にも届かずに
「俺はもう疲れた」
お前が言うから俺は手を貸した
なのに俺の手とお前の手が
繋がれることはなかった
俺は分からなかったよ
初めてお前が分からなかったよ
俺とお前はいつでも一緒だっただろ?
お前は俺をいつでも頼ってくれただろ?
でも本当のことを言うのなら
今なら少し分かる気がしてるんだ
お前は優しい奴だけど
それ以上に弱い奴だった
俺もお前と一緒だよ
俺も最近、弱っちまった
あの時のお前と俺が重なる
差し伸べられた手を握るってのも
案外 疲れちまうもんだよな
「やっと分かってくれたな」
「お前も俺と一緒だな」
そんな言葉の一つや二つ
お前の口から聞かせてくれよ
いつの日かお前が俺の手を
握ってくれるのを楽しみにしている
華々しい
世界がこんなに明るいと
なぜ気づかなかったのか
他人と比べるのではなく
ただ自分を見つめれば良い
全てが瞬間のようで
優れるだけではなく
優しくなるべきである
表裏一体
世界の明るさを際立てる暗さに
なぜ気づいてくれないのか
他人がいるから自分がいる
見つめずとも まとわりつく
この想いは永遠なのか
優れたいとは思ってない
優しくあり続けたい
お気に入りの音楽を聴いて
街の混雑を抜けて少し休憩
風が吹くままの一人旅
雨が降れば少し急足
昨日のこと思い出しては笑い
いらない不安はすぐに取っ払い
陽だまりに咲く向日葵のように
なりたい とか 曖昧な夢を描いてる
そして また歩いてる
これまでずっと
そして
これからもきっと