亜紀

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4/26/2022, 1:16:58 PM

『善悪』

「こんなことしちゃダメ」

「大人はいいの」

「普通に考えたら分かるでしょ」

「口答えしないで」


否定して、自分たちの考えばっかり押し付けてくる

悪いことしたら怒鳴られて
良いことをしたら褒められる

悪いこと、良いこと、なんて誰が決めたの?

大人の物差しで僕らを図らないで

理由も知らずに頭ごなしに否定しないで

僕らにだって僕らなりの考えがある
やりたいことがある

締め付けられて生きて、あんたらの正しさで育って

あんたらみたいな大人になる、なんて
そんなのごめんだよ

4/20/2022, 1:12:13 PM

『何もいらない』

君がいるなら、もうそれで良かったんだ

君がいてくれるなら

それだけあれば幸せだった

君がいないなら、他の何もかもが傍にあったって意味が無いから

本当に、何もいらなかったんだよ

君以外

4/16/2022, 1:52:05 PM

『ここではない、どこかで』

足跡も残さず、雪のように溶けて消えてしまいたい

僕がそこにいたことも

僕を認識する皆の記憶も

僕の痕跡全てなくなればいい

そうしたらきっと、解放される

こんな泥沼みたいな、一度足を入れたら最後な地獄から

そして遠くへ行くんだ

もっと、ずっと遠くへ

どこでもいい、ここでなければ

ここではない、どこか遠くへ

3/31/2022, 12:51:31 PM

『幸せに』

君がいなくなった時、もう無理だって思った。

もう、きっと僕は耐えられないって。
息も苦しくって、ご飯も喉を通らないで死んじゃうよって。

──でも

君がいなくなっても朝はやって来るし、
君がいなくなってもお腹は減る。

僕は思っていたより薄情みたい。

君がいない世界に慣れてしまえば、きっと僕は今まで通り
君に出会う前に戻るだけ。

君がいない生活は、案外なにも変わりゃしなかった。

君がいなくても、僕はきっと幸せになれるんだろうね。
息もできるしご飯も美味しい。夜はぐっすり眠れるし、色んなものに心が動く。


何も変わらない僕の世界には、
……君だけが、そこにいない。

ぽっかり空いた隙間から、本来君が収まっていたその空間から



『君との幸せ』だけが抜けちゃっただけ。
ただ、それだけ。

3/26/2022, 10:10:42 AM

『ないものねだり』

綺麗な顔

美しい体

慎ましやかな性格に

余裕のある心

全部全部、僕にないものばかり

その艶やかな髪を

その涼やかな声を

その愛らしい笑い方を

その優しい家族を

ほんの少しだけでいいから、僕にくれても良かったのに

神様っていじわる


なんて、結局いつも
ないものねだり

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