【ごめんね】
ごめんください
ごめんなすって
御免こうむる
天下御免
切り捨て御免
お役御免
真っ平御免
ごめんあそばせ
これにてごめん
ごめんねごめんね~♪
小学校5年生だったか…
私は半袖が嫌いになった。
チョロっと生え始めた脇の毛
どう処理すればいいかわからかった。
チラッと見えてしまったのだろう…
隣の席の男子にからかわれた。
恥ずかしくて恥ずかしくて…
それから半袖は嫌いになった。
好きだったあの子もキライになった。
【半袖】
今は永脱ノースリいぇい♪
「いつになったらよくなるんだよ!」
長年世話になった恩もある。
だけどもう限界だった。
長引く不況に円安からの物価高騰
おまけに法改正の働き方改革
しわ寄せは全部俺たちだ。
「もう少し、頑張ってくれないか?
止まない雨はない、きっとよくなる!」
残念ながら
雨が止むのを待ってる余裕はないよ
頼むから今すぐ雨が止む方法を教えてくれ!
さもないと……
【降り止まない雨】
昔…大好きだった人と同じ傘に入って下校した事があった。
あの時は雨が止まないように願いながらゆっくり歩いたっけ…
「もし、昔に戻れるとしたら何時がいい?」
そう問いかけてきたのは高校以来の親友
「何時がいいかな?中学位?」
中学校で折れ曲がってしまった私は言いながらしまった!と思う…
「それじゃあアタシに会えないかもじゃん」
クククッと屈託のない笑顔
「てかさ、今の知識を持ったままやり直したいょね~」
ホントにそう思う。
そうすればあんな男と出会わなくてすんだのに…
「ま、やり直してたらアンタの可愛いおチビちゃんは生まれてないか…」
そうだった…。
私と彼女は砂場で遊んでいる娘を見て目を細めた。
「あの頃の自分がいたから、今があるんだょね」
私は空を見上げる。
「そ、そ。辛かったし、これからも大変かもだけどさ~きっと大丈夫♪終わり良ければ全て良し!ってまだ、先はなげーなぁ」
彼女はまた、クククっと笑う。
つられて私も、ククっと笑った。
【あの頃の私へ】
「バタン…」
その音で、彼の機嫌が悪い事がわかる。
また、やっちゃった…。
出がけにだけはケンカしたくなかった。
けれどもう、これが日常
そばにいて欲しかっただけなんだけどな…。
私は大きくなったお腹をさする。
大丈夫…明日の朝には帰ってくるのだから。
また、明日には会えるのだから…。
「あーヤバいヤバい!遅刻ぅー」
玄関へ向かう娘を慌てて追いかける。
「いってらっしゃい」
「はいはいーいってきまぁす!」
ヤバい~絶対遅刻ぅ
…お母さん「いってきます」しないとめっちゃ怒るんだょね~マジ急いでんだけどぉっ!
どうせまた夕方には帰るんだからぁ~いちいち面倒くさい別にいいじゃん!
…気をつけていってらっしゃい。
あなたはちゃんと帰ってきてね……
「パタン…」
【また明日】