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7/8/2024, 10:18:49 AM

【街の灯り】

今日もまたぽつりぽつりと黄昏どき
灯りの数だけ人生があり
人を照らしながら砂時計がさらさらと
また一日が終わる
部屋の中のスポットライト照らすのは
悲しみ、怒り、よろこび、絶望
このプライベートな空間で紡がれる物語は喜劇
砂時計がさらさらさらさら
街の灯りが照らしてる
光に追われて逃げ出した闇は
人の心のなかに、居場所をみつけた


7/7/2024, 10:26:12 AM

【七夕】

短冊に願いをたくす
 「明日もまた書けますように」


天の川のなくなった夜空から
アルタイルもベガも消えてしまった
夜の光があふれる地上では
行き場の無くした願いたちが今年も
笹の葉さらさらと
風に揺れている

7/6/2024, 10:25:57 AM

【友だちの思い出】
 
音のないセピア色の記憶

7/5/2024, 10:41:39 AM

【星空】

宇宙から帰ってきた宇宙飛行士は、より一層信仰心を篤くすると聞いたことがある。宇宙から地球を眺めることで、その神秘的な経験から神の存在を強く感じるのだという。この宇宙、無数の星たちの中に人間のような知的生命体はまだ見つかっていない。生き物が生きられる豊かな星も見つかっていない。もしかしたら、アメーバとかミクロな生き物はいるかもしれないけれど。

そう考えると、地球は本当に凄い。まさに奇跡だ。もし奇跡が神の所業ならば、神様はいるのかもしれない。私は基本的に神様は概念だと考える派だけど、いるって考えた方が自然なのかもしれないと、星空を見ながら考えた。

7/4/2024, 10:20:43 AM

【神様だけが知っている】(改稿)

世界史をみてると
神様たちが人間を使って
陣取り合戦をしているように感じる
そう考えるようになったのは
どっかの国の創世神話を聞いてから
 
曰く
神様が人を造り出したのは退屈だったから
暇潰しに人を造った
物語を編み出すため
だとしたら
悪人も独裁者も
神様の意思の下に生まれたということになる

例えばキリスト教ではユダは悪役だけど、彼がいなければイエスはメシアにならずにただの凄いユダヤ人で終わったのではないか
例えば歴史の波が大きくうねるとき
そこには大抵、英雄や侵略者や独裁者がいる
たくさん人が死に、たくさん人が泣く
物語には悪役は不可欠だし
悲劇は物語の最大のスパイスだから

いずれにしろ悪はのさばるし
常に世界のどっかで戦争している
神様的な存在があるにしろ
それは必ずしも人の味方ではないように思う

世の中を良い方向に変える方法があるとしたら
神に祈ることではなく
人が人を慈しむことだけ
人は儚く病みやすい
闇に沈んだ人の何と多いことよ
ほんと、この世界ろくでもねーな
でも面白い
さすが神様が造った一大叙事詩なだけあるね
今日もまた人は、神の道化を演じる
この滑稽な道化たちの空騒ぎがいつ終わるのか
それこそ【神様だけが知っている】

幕が降りてアンコール

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