【神様だけが知っている】(改稿)
世界史をみてると
神様たちが人間を使って
陣取り合戦をしているように感じる
そう考えるようになったのは
どっかの国の創世神話を聞いてから
曰く
神様が人を造り出したのは退屈だったから
暇潰しに人を造った
物語を編み出すため
だとしたら
悪人も独裁者も
神様の意思の下に生まれたということになる
例えばキリスト教ではユダは悪役だけど、彼がいなければイエスはメシアにならずにただの凄いユダヤ人で終わったのではないか
例えば歴史の波が大きくうねるとき
そこには大抵、英雄や侵略者や独裁者がいる
たくさん人が死に、たくさん人が泣く
物語には悪役は不可欠だし
悲劇は物語の最大のスパイスだから
いずれにしろ悪はのさばるし
常に世界のどっかで戦争している
神様的な存在があるにしろ
それは必ずしも人の味方ではないように思う
世の中を良い方向に変える方法があるとしたら
神に祈ることではなく
人が人を慈しむことだけ
人は儚く病みやすい
闇に沈んだ人の何と多いことよ
ほんと、この世界ろくでもねーな
でも面白い
さすが神様が造った一大叙事詩なだけあるね
今日もまた人は、神の道化を演じる
この滑稽な道化たちの空騒ぎがいつ終わるのか
それこそ【神様だけが知っている】
幕が降りてアンコール
7/4/2024, 10:20:43 AM