NoName

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6/23/2024, 10:16:17 AM

【子供の頃は】

妖精がいると思ってた
願えばいつか魔法使いになれると
ユニコーンや河童
サンタさんにごんぎつね
絵本に書いてあることは
本当だと思ってた
メトロポリタン美術館って歌も
大好きだったな

わたしはもう大人だから
妖精は居ないと知っている
童話もただの作り話で
遠野へ行ったところで、河童にも
座敷わらしにも出会えないと知ってる

だけどね
これは内緒なんだけど
バイオリンのケースをトランク代わりにして
大好きな絵の中に閉じ込められたいと
いまでも、わりと本気で思ってるんだ

あなたにもあるのかな
心の中の子供の欠片

6/22/2024, 11:48:23 AM

悔しくて悲しくて泣き濡れて
明日なんて来なければいいと願っても
朝日は変わらず世界を照らす
数えきれない夜を越えて
人はまた歩き出す

優しい音楽を聴きながら
誰かの紡ぐ詩に励まされて

非日常が日常に戻っていく
今日は泣いていても また歩きだす
美しい世界の中へ 一歩


【日常】


余震や停電の心細さに震えていたあの日以降、メルトダウンとか放射線量て単語が身近になった。
コロナが発生して以降は、パンデミックやリモートワーク。
サイバー空間ではとっくに開戦してんのかな。生成AIのせいで本当と偽物が混じりあい信じてはいけないものが増えた。なんとなく近未来にいるような錯覚の中にいる。
そして、酷暑。
世界中で命懸けの夏がはじまる。
これも、近未来の日常。私たちの現実。

6/21/2024, 10:15:02 AM

【好きな色】


浅瀬から深い所へ少しずつ
濃くなっていく海の色
沈んでいく夕陽 黄昏どき
夜、月の回りの雲 うっすらと光る
それから、雨上がりのみどり 虹の色

海の底 音も無く 匂いもない
光が届かない濃紺
たゆたいたい たゆたいたい
悲しくなる銀色の魚
ただ冷たく沈んでいく
海の底には鮮やかな珊瑚

風に揺れるネモフィラ
ラベンダーの香り
春は桜 夏はひまわり
秋に広がるただ高く透明な空
冬は白く暖かなイルミネーション
そしてまた巡り来るはる

美しすぎる世界
色と光で構成される世界
それを探すこと 見つけること
それだけがわたしが生きる意味

浮世はしょせん悲しみも
苦しみも喜びもすべて溶け込む
極彩色の世界
すべての色が混じりあいやがて黒


追記
今日のお題だい好きです。
みんなの文章がバラバラだから
青いボタンをタップする度に
イメージが広がってたのしい。
もう何周もしてしまった。
今日も書いてくれてありがとう。
おかげでまた寝不足になりそう。
こういうお題が続くといいな。

6/20/2024, 10:32:28 AM

【あなたがいたから】


今日のお題はあなたがいたから。
少し捻って独創的な作品にしたいな。
どうせなら、読んでいて楽しい作品にしたい。

この詩の主役である“あなた”は誰にしよう?
友達?昔の恋人?アフリカのルーシー?宇宙人?
嫌いな人をあてはめて「あなたがいたせいで!」って展開にしても面白いかな。
どうせなら前向きで読んでいる人がほっこりするほうがいいね。

みんなはどんな作品を書くのかな。
多幸感溢れる恋人や母親や子供に宛てたもの。
切ない恩師とか別れた恋人宛のもの。
なんとなく、もう会えない人へのメッセージも多そうだね。
予想するのも楽しい。


あなたの作品、楽しみにしています。
今日も書いてくれてありがとう。
わたしの作品を読んでくれてありがとう。
決して交わることのない不思議な関係だけど

あなたがいるから、わたしは今日もここに書くよ。

6/19/2024, 10:14:35 AM

【相合傘】

静かな雨の音
雨の音すら遠くなり
聞こえるのは
あなたの息づかい
わたしの心臓の音
ふれ合う腕が熱くなる
降り続け雨
やがて雲が晴れ虹になる


ぱらぱらと雨
傘に打ち付けて
君の声が聞こえない
こんなにも近くにいるのに
左肩が冷たく濡れる
泣いているのに
君の涙に傘はさせない
かなしいね
雨がやんだら
さようなら



こんな日は思い出す
雨の音を
あの時のにおいを
はじりは雨
恋の終わりも雨だった
まるで夕立のような
はげしく儚い恋だった

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