【あなたがいたから】
今日のお題はあなたがいたから。
少し捻って独創的な作品にしたいな。
どうせなら、読んでいて楽しい作品にしたい。
この詩の主役である“あなた”は誰にしよう?
友達?昔の恋人?アフリカのルーシー?宇宙人?
嫌いな人をあてはめて「あなたがいたせいで!」って展開にしても面白いかな。
どうせなら前向きで読んでいる人がほっこりするほうがいいね。
みんなはどんな作品を書くのかな。
多幸感溢れる恋人や母親や子供に宛てたもの。
切ない恩師とか別れた恋人宛のもの。
なんとなく、もう会えない人へのメッセージも多そうだね。
予想するのも楽しい。
あなたの作品、楽しみにしています。
今日も書いてくれてありがとう。
わたしの作品を読んでくれてありがとう。
決して交わることのない不思議な関係だけど
あなたがいるから、わたしは今日もここに書くよ。
【相合傘】
静かな雨の音
雨の音すら遠くなり
聞こえるのは
あなたの息づかい
わたしの心臓の音
ふれ合う腕が熱くなる
降り続け雨
やがて雲が晴れ虹になる
ぱらぱらと雨
傘に打ち付けて
君の声が聞こえない
こんなにも近くにいるのに
左肩が冷たく濡れる
泣いているのに
君の涙に傘はさせない
かなしいね
雨がやんだら
さようなら
こんな日は思い出す
雨の音を
あの時のにおいを
はじりは雨
恋の終わりも雨だった
まるで夕立のような
はげしく儚い恋だった
【落下】
落下ラッコ落花生
万有引力、重力に逆らう
林檎とニュートン
落下ラッコ落花生
落ちていく心
落ちていく卵
ハンプティダンプティは
もう元には戻らない
可哀想なハンプティダンプティ
落下ラッコ落花生
落ちていくラッコ
落ちていくラッコ
浮かび上がる景色
いつか出会うラッコと落花生
それは未来の約束
太古の絆
【未来】
300年後の世界に行きたい
そして、その時代の歴史の教科書を読みたい
安心したい 或いは絶望したい
この時代が間違っているのか
救いがあるのか
それだけでも知りたい
300年後の世界地図に
果たして日本が残っているか
人類はまだ滅亡しないでいられるか
漠然とした不安に震えるいまを越えるために
わたしは未来を激しく知りたい
六年前に私が死んでからはずっと同じ毎日を繰り返しています。
一年前も今と代わりばえしない生活を送っていました。
願わくば来年も同じ日々を過ごせますように。
【一年前】