7/1/2025, 1:38:49 PM
「夏の匂い」
海の匂いと、あなたの匂い。
打ち上げられた花火の匂いと、屋台の匂い。
半分こにして食べた、ポテトフライとクレープの匂い。
君と2人きりで行った花火大会。
きっとそれは、最初で最後。
あの夏の匂いも、もう遠い夢の中。
6/30/2025, 1:25:21 PM
「カーテン」
ゆらゆらと揺れるカーテン。
少し眩しい朝日。
しっかりとカーテンを締め直し、もう一度布団を被る。
今はもう少しだけ夢の中に居させて。
6/29/2025, 9:49:57 PM
「青く深く」
海はどこまでも、青く、深い。
だから時々、海を眺めていたら吸い込まれてしまいそうな気がして、少し怖くなる。
でも、その穏やかな流れに身を委ねてみたくなる。
どこまでも、どこまでも、深く沈んで、青に染まって、そのまま消えてしまいたい。
6/28/2025, 12:14:28 PM
「夏の気配」
私は夏が嫌いだ。
思い出すのはいつもあの夏。
君がいなくなったあの日。
部屋に立ち込める鉄の匂い。
床に落ちた血濡れの包丁。
横たわった君の体。
遠くから聞こえるサイレンの音。
あの記憶が蘇ってくる頃、夏の気配を感じる。
6/26/2025, 1:33:26 PM
「最後の声」
あなたはいつも愛してると言う。
さよならも、ありがとうも、ごめんなさいも、あなたは愛してると言う。
一度、気になってあなたに聞いてみたことがある。どうしてそんなに愛してるって言うのって。そしたらあなたは、「君が最後に聞く私の声はいつも"愛してる"でありたいから」と言った。
でも、本当に本当に最後の声は"愛してる"じゃなかったね。
「なんで」