梅雨
雨が降るのは、私が泣くから。
叩かれて、痛いから。
私は望まれたわけじゃないから
母から嫌われて、みんなと違うから周りから煙たがられて、悲しいから。
こんな変な力を持って産まれたから。
涙が雨となり地に降り注ぐ。
私が死んだから、痛かったから誰かからの哀れみも雨になる。
昨日へさよなら、明日との出会い
失恋のつらさを噛み締め、深い眠りにつく。
朝陽が上る頃、私の目元に光が届く。
暖かい中、起き上がる。
ふと、視線を感じた何かが私を見つめている。
窓をみると、男がいた。
その男は目を見開いてこちらを見つめる、それは恐怖から恋へと変わった。
そして恋は彼にも芽生えた。
ストーカーとなり私を守ってくれる、けど、運命を変えることは許されないから。
また新しい人を捜す。
透明な水
きれいな水、流れるときにしか姿を見せない。
人が悲しむと、濁り一つ無い水が頬を伝って落ちていく。
君の透明な水、きれいな水。
私のは、濁ってる、うそをつきすぎたから。
愛があれば何でもできる?
愛があれば何でもできる。
そんな戯言をつぶやきながら、貧相な生活をする。
父が結婚を拒絶したため、家を飛び出して結婚した。
母は今でも父にバレないように、俺達に仕送りを送ってくれる。
金を稼いでいたのは母さんだった。
まるで自分が家計を支えていると言わんばかりに自分勝手だった父。
母は父がプライドが高いことを知っていたから、父が稼いでいるとうそをついていた。
愛があった、あの頃は何でもできる気がしたが、妻が死んだ今。
何もかもが出来ないようになってしまった。
子供のままで
子供の頃は、仮面ライダーになるやら、プリキュアななるとか夢語っていたけど。
大人になると、現実ばかりを見せられる。
辛いな、昔みたいに。
無駄な話して、遊ぶだけで幸せだったあの生活に戻りたいな。
倒れた瞬間。
そう思った。