インスタのストーリーでも見れば私以外の3人で遊びに行っているし
移動教室だって私以外の3人で行くし
休み時間だって気づいたら私が独りになってるし
私がいるとなんか喋りにくそうだし
私はいない方がいいのかな、なんて思ってしまう
3人は1と2になる確率が高いから4人の方が安心できるのにそれを差し置いてでも私といたくないのだろうか
いくつもの嫌な気持ちが流れてくるけど
それを止めれるほど私は強くない
寂しさは消えないし孤独感も感じきれないほどある
神様、1度でいいから私に最高な親友をください。
寂しさなんて感じることのないような、ずっとそばに居てくれる最高の親友を。
『寂しさ』
冷たい風が肌を容赦なく刺激する
着込んでも小さな隙間から当たる
でもこの季節は君と居れるチャンス
「寒いからあっためさせて!」
なんて言って周囲から「人間カイロ」と名付けられた君の手を握る
やはりこのあだ名の通りで手は暖かく 君は苦笑する
「冬は私の事毎日暖めて!」
とか言うけどほんとうは違って
君に会いたいから
冬は一緒に居れるチャンスだから
君は気づいてないだろうけど。
今日はなんて話しかけようか、と考えていたら
不意に手を握られ
驚いて後ろを振り返ると
君がいた
「暖めにきたよ」
「冬は一緒に」
学生の時にそこまで仲良くなかったクラスメイトに
会った
あちらも気づいているようで
ぎこちない笑いを送り合う
会ったところで特に話す内容も見当たらず
気まづい沈黙
あちらが質問してきたことにただ返す
事情聴取でも行っているかのようだ
その状況がいたたまれなくてとりとめのない話をもちかける
突発的な言葉だったがそれは意外にも話が弾み
予定があるから、と言って立ち去った
その日の夜は疲れていたのか
久しぶりに熟睡することが出来て
あの子に会えて良かったのかもしれない、と
ひっそりと感謝した日であった
風邪をひいた
最悪なタイミングだった
君との約束の前日だった
どうにかして治そうと頑張ったけど
熱は下がらぬまま
前日にキャンセルするのが申し訳なくて
LINEで伝えてみたけれど
文面だと君の表情や気持ちは分からない
激しい後悔と倦怠感が襲ってきて
こんな時まで躊躇なく襲う倦怠感を憎むしかなかった
いつもだったら学校が休めてラッキーなのに
今日は風邪をひいてはいけなかったのに
『風邪』
去年はマフラー着て手を繋ぎながら君と来た
君は無邪気に笑うからこっちまで嬉しくなって
それは寒い寒い冬の日で
外は雪が降っていたから
一緒に雪だるまをつくったっけ。
今年も君と行きたい
寒い中カイロで温めておいた手を用意してさりげなく繋ぎたい
「今年は去年よりもっと大きな雪だるまを作ろう」
って言いたい
だからずっと待ってるんだ
雪が降ることも
あわよくば君から誘って貰うことも。
『雪を待つ』