「人間関係って半年か一年くらい経つと変わってるんだって。」
学校からの帰り道、友達が口にしたことば。
「え?うそでしょ、変なこと言わないでよ」
思わずそう返した。
「半年前の人間関係思い出してみてよ。」
半年前の人間関係…
前仲良し2人組だったあの子たちは今は仲良し3人組になっているし、毎日お弁当を食べていたあの子達は喧嘩したみたいで今は別々。
「たしかに変わってるけど…変わってないところもあるよね?たとえば私たちとか?」
「でも八割型変わってるでしょ?やっぱり半年経ったら人間関係は変わっちゃうんだよ!」
「まあそうなんだろうけど…それがなにか問題なの?」
「また半年経っても変わってると思う?」
「まあ変わってるんじゃないかな?」
「どう思う?」
「どう思うって…まあ別にいいんじゃない?誰と仲良くしてもいいし、変わることなんて普通じゃん」
「私たちの仲は永遠だけどねー!」
「はいはい…で?結局なんなの?」
「まあまあ…急かさないでよ、覚えてないの?」
「覚えてないって、なにを??」
「私たち半年前までは3人組だったじゃない」
ああ、今日の空は随分と秋を感じさせる色だ。
台風がきた
すごく大きくて
一生このままなんだって思うような
そんな台風だった
その台風のせいで色々な人が被害を受けました
もちろん私も受けました
崩れたり、なくなったり、もう散々でした
ほんとに一生このままなんだろうか
いつかこれは止むのだろうか
その “いつか” が来るまで待たなければいけないのだろうか
この台風が過ぎ去ったら
私は一体なにをすればいいのだろうか
何も分からない
台風はなにも明日の予報をしてくれないね
明日は激しくなりますか?それとも弱まるんですか?
この台風が終わるのはいつになるのですか?
誰でもいいから教えてください
私は早くあなたに会いたい
少しずつ近づく始業式と
山積みの課題達
そんな現実を受け入れたくなくて
日々現実逃避をする
とある日は映画鑑賞、とある日は韓ドラを一気見…
ああ、このままじゃだめだ
そんなことはいつも頭の片隅で思っているけれど
やっぱり体が動かないみたい
もしこれが夢だったら
目覚めたら夏休み一日目だったら
どんなに幸せなことか
お試しに頬を叩いて
腕をつねってみた
「痛…」
いつかはこの地獄のような現実と
向き合わなければいけないようだ
友達とあついねーって言いながら食べるアイス
あまりの暑さで汗はびっしょりで
制汗シートとハンディファンで暑さを凌ぐ
そんな季節が私はだいすき
あまりにも青春を謳歌している
電車が涼しすぎて溶けてしまうようなあの時間
帰り際友達と撮る写真
スタバを飲んで幸せに浸る
めっちゃ空晴れてるねーなんて笑い合う
「暑すぎて溶けるー」
「え、まじそれなー?」
ああ、夏の匂いがする
毎日耐えられない生活を送っていました
一瞬でも気を抜けば呼吸の仕方を忘れるくらいでした
でも自分を奮い立たせて重い足をはこんでいました
もうすぐ受験期だからって親はうるさくて
暴言と陰湿ないやがらせをクラスメイトから受け
行き場はどこにもなかった
そんなとき君が現れました
真っ暗闇の孤独の中に一筋の光がさしこんで
あたたかく私を包んでくれた
私にも平穏な日常が訪れたと思っていた
でもそんなの儚い夢だった
君が癌だと知ったのは君が息をしなくなったと伝えられた時
癌だなんて一言も言ってなかったのに
また暗闇に落とされた気分がした
今度はもっともっと深い闇の中
私ってこんなにも君に依存していたみたい
これからどう生きていけばいいのか
考えるだけ無駄だった
私は君を信じていたのに
「ずっと一緒にいようね」って約束したはずなのに
すぐに裏切られてしまった
………
ああ
そっか
君は裏切ったんじゃない
私が勝手に勘違いしていた
私もそっちにいけばいいんだね
そうしたらずっと一緒だね
辛い思いをしなくて済む
あんな地獄からはさよならできる
今までよりもずっと軽い足を
落ちるかギリギリのラインまで立たせて
ちょっとだけ足を浮かせてあげた
風が心地よくて気分が良くて
また君に会えると思うとすごく嬉しかった
大きな音と悲鳴をあげる人々と耳に
私は深い眠りについた