冬はいつもより君の温度を感じる
それは物理的になんだけど…
友達である君を好きになってしまった
事前に準備しておいたカイロで手を最大限温める
周りから「人間カイロ」と名付けられたら勝ちだ
君は絶対に来るだろう
と言っても聞いてしまったんだ
「手暖かい人って握りたくなるよね〜」
冬は特に寒いから絶好の機会だと思ってた
ほら、やっぱり
「ねえ、手握ってもいい!?わぁ暖か!!」
「寒いから、冬は私のこと毎日暖めて!」
無邪気な顔で笑うんだからつい可愛くて苦笑する
全部全部君と話したいからなのに
冬は一緒にいれるチャンスだからなのに
君は気づいてないだろうけど。
1人寂しく歩いていたら君がいたから
そっと後ろから手を握る
一瞬肩を震わせて振り返った君に
「暖めにきたよ」
ベタかと思ったけど
君はまたあの無邪気な顔で笑いながら
「やっぱりあたたかいね」
その頬は少し赤らんでいて
勘違いしたくないからって
冬のせいだと思うことにした
今年は自分でも驚くくらい1年が経つのが早かった
色んな心境の変化があって
あれ、いつの間に?てことも沢山あった
1歩間違えれば出会わなかったであろう仲間
元々の友達との別れは悲しかったけど
それ以上に新しい仲間もできて
わたし的には今年が凄く大事な一年になった
来年は今年以上に色んな思い出が出来たらいいなぁ
そしたらもう泣いて喜びます
変わらないものはないって
みんな思ってるだろう
わたしもこの前までは思ってた
でもこれだけは変わらないって信じてる
この友情は
この絆は
一生変わらないって
信じてる
「変わらないものはない」
クリスマスの過ごし方は人それぞれ
友達と過ごす人、恋人と過ごす人、家族と過ごす人..
私は1人でテレビを見ながらケーキを頬張る
どうせ今日も仕事だったんだから変わるものは何も無いんだけど...
ちょっとした私へのご褒美として買ってきたケーキは1人で食べるには多すぎる
ホールケーキを買ってくるなんて馬鹿なことをしたものだ
一緒に食べる相手なんていないのに
もうこの際サンタでもいいから私の隣に来て欲しい
無駄に大きな部屋の中でテレビが流れる音だけが大きく聞こえる
はぁ、、
孤独は一生私にくっついて離れないみたいだ。
[クリスマスの過ごし方]
イブの夜はワクワクが詰まってて
サンタさんに会うために夜更かし頑張って
結局起きれずにいつの間にか寝てた
朝起きたらクリスマスツリーの下にプレゼント
可愛い包装紙や袋の中に入ってて
あれは夢のようだった
思えばあんな幸せはあの時にしか感じれなくて
今の私にはクリスマスは平日となんの変哲もない
欲しいものもなく我ながら夢が無さすぎて幻滅する
でも今は別の幸せが感じられる
友達、恋人、、、、、恋人はいないのだけれど、
一緒に過ごすクリスマスはとても楽しい
今はあの時とは違う別の幸せが感じられる
それはあの時感じることが出来なかったもの
これもこれでいいな、と思ったイブの夜であった
[イブの夜]