願いが1つ叶うならば
そんなことを言われても
人間は貪欲だから
叶えたい願いなんていくらでもある
どれも同じくらい叶えたいし
どうせなら宇宙空間のこととか知ってみたい
死後の世界もあり
でもやっぱり私は人生をやり直したい
どこかのドラマでもあったような
今までやってきた過ちとか全部無かったことにしたい
あわよくば何回も何回も
自分が納得するまで
「流れ星が過ぎ去るまでに3回お願いごとを言えたらそのお願い事は叶うらしいよ」
そんなの嘘に決まってるけど
もしもほんとに願いが叶うなら何を願う?
これですぐ思いつく人なんてあんまりいないはず
こうなりたい、こうして欲しい、なんて願いは一つや二つだけじゃおさまりきらない
最終的に導き出される答えはきっと今後の将来を見越しての願いだったり後悔しないような願いだったり
じゃあ今夜は星に願ってから寝なくちゃ
いつかそれが叶うことを信じて
「あの子はちゃんとしてるのに貴方は全然…」
姉妹や兄弟である限り大体比較はつきもの
両方をおんなじくらい愛してくれる親なんて珍しい位
そりゃあ性格も違えば学力も運動神経も何もかも違う
でもおんなじ親から産まれてる
なにもそんなに贔屓しなくたっていいのに...
私はずっとあなたの後ろをついてきた
なにもかも見よう見まねで過ごしてた
結果、1人では何も出来ない人間になってしまう
薄々気づいてはいたんだ
上の子の方を可愛がる親はきっと
1人では何も出来ない下の子よりも
自立している上の子の方が良いんでしょう?
君の背中がどんどん大人になっていくのに
私が何一つ変わらないことに焦りを感じても
どう変わればいいかわかんないんだよ...
爽やかな笑顔
なんて綺麗
思わず凝視する
君は私の視線に気づいたあとまたあの笑顔で笑った
君はいつも通りの笑顔で笑う
明日も明後日も笑ってくれるだろう
そんなことを考えているとふと思う
笑ってくれなくなる日は
きっと冷めてしまった日だろう
言わなくてはいけないのに上手く言葉に出来ない
でも知らない方が幸せ?
今後のために言った方がいい?
自問自答を繰り返す日々
そんな日も君はいつも通りの笑顔で笑ってくれる
ああ、
まだこの笑顔を見ていたい
まだ言わなくていい
君はまだ知らない方が良い
君には知られたくない
なにも知らない無邪気な笑顔で今日も笑って欲しい
医者に余命宣告された日
一番に考えたことは君のことだった
そのくらい私は愛していた
いつまでもこの幸せな時間を過ごしていたかったのに
でも君に言ったらもういつもみたいな笑顔で笑ってはくれない
私は君の笑顔をずっと見ていたい
まだ大丈夫
きっとまだ言わなくて大丈夫
だからもう少しだけ…
結局は嘘なんて全部自分のためにつく
言い訳で使う嘘だって 全部自分が傷つかないように
嘘も方便っていう言葉だって自分に都合が良いからついてるだけ
じゃあやさしい嘘は…
他人の為につく嘘
自分にはなんの利益も出ないのに
相手のことを思って吐く嘘
でもそれもきっと相手のことを思ってやさしい嘘をついている自分に酔っているだけ、
なんて捻くれたことを考える
でも嘘なんて所詮ただの言葉にしか過ぎないんだから
バレなきゃいいんだし
だから今日も自分を守るために嘘を吐く
嘘に嘘を塗り重ねる