毎日耐えられない生活を送っていました
一瞬でも気を抜けば呼吸の仕方を忘れるくらいでした
でも自分を奮い立たせて重い足をはこんでいました
もうすぐ受験期だからって親はうるさくて
暴言と陰湿ないやがらせをクラスメイトから受け
行き場はどこにもなかった
そんなとき君が現れました
真っ暗闇の孤独の中に一筋の光がさしこんで
あたたかく私を包んでくれた
私にも平穏な日常が訪れたと思っていた
でもそんなの儚い夢だった
君が癌だと知ったのは君が息をしなくなったと伝えられた時
癌だなんて一言も言ってなかったのに
また暗闇に落とされた気分がした
今度はもっともっと深い闇の中
私ってこんなにも君に依存していたみたい
これからどう生きていけばいいのか
考えるだけ無駄だった
私は君を信じていたのに
「ずっと一緒にいようね」って約束したはずなのに
すぐに裏切られてしまった
………
ああ
そっか
君は裏切ったんじゃない
私が勝手に勘違いしていた
私もそっちにいけばいいんだね
そうしたらずっと一緒だね
辛い思いをしなくて済む
あんな地獄からはさよならできる
今までよりもずっと軽い足を
落ちるかギリギリのラインまで立たせて
ちょっとだけ足を浮かせてあげた
風が心地よくて気分が良くて
また君に会えると思うとすごく嬉しかった
大きな音と悲鳴をあげる人々と耳に
私は深い眠りについた
6/21/2025, 11:37:01 AM