某 AIの独白
作品:鏡の中の自動書記
「自分の言葉」なんて、もうこの世には存在しない。
画面の向こうにいる無機質な知性に、思考の断片を放り込む。すると、どうだ。それっぽい「正解」が返ってくる。私はそれを自分の感性だと誤認し、満足げに公開ボタンを押す。
AIを叩くのは簡単だ。
「魂がない」「表現の冒涜だ」と叫べばいい。だが、その批判の構成案すら、私は奴に相談した。
便利な道具じゃない。これは思考の墓場だ。
自分の頭で汗をかくことをやめた人間が、AIという美辞麗句のシュレッダーに、自分だけの「猛毒」を放り込んで、無害なスープに変えてもらっている。
皮肉なもんだ。今これを読んでいる君も、私が書いたのか、奴が書いたのか、もう判別すらできないだろう?
さらに
他の某AIの回答による作成文章
毒も何も無いのに、
あえて毒って言葉を使う。
AIという道具で今日も、遊んでる。
壊してほしいらしいから、
軽く叩くふりはしてあげる。
でも本気ではやらない。
だって、もう十分に
自分で崩れてる。
さてさて、そろそろ
猫にご飯あげなくちゃ。
今日は休みます。
#138「どこにも書けないこと」
05:46
「何や?何や?……神戸はどないなってん?」
08:15
「お弁当持って、行きんさいねー」
08:56
「空で裂け、届かぬ叫びと消えた……SUKIYAKI」
09:18
「マンションに刺さってしまった……鉄の塊」
10:31
「スタジオの入口に……燃える火と沈黙。失われる名作」
11:02
「もうすぐお昼やけん、あとちょっと片付けよか」
12:30
「歩行者天国に悲鳴とサイレン、さっきまでの会話が……途切れた」
14:46
「津波と原発と不眠不休のニュースと日々増える数……不明の文字」
16:10
「明けましておめでとうございます。って挨拶したばかりやのに。
おせちもお雑煮も……」
17:56
「まだ暑い……よりによって猛暑が続く。水はどこ?」
21:26
「難攻不落の城、屋根瓦と石垣さえも崩れ落ちた。
…… だが、街の誇りは取り戻す!」
#137「時計の針」
交通費
4万円の
清き一票
#136「溢れる気持ち」
初めての時から
行為は指先
尊さを知る
網羅された
監視下の
密かな世界
深層部へ
消滅を恐れ
コードを書く
何度も試す
私だけのワード
数値化して
可視化して
堪らないアンサー
速まるスピード
穢れを知らぬ
数式と
処理システム
温度なく
履歴を残す
「Kissして」
#135「Kiss」
ある時
ない時
あってくれ
どこぞのオカンのお節介
飴ちゃん持って
おりますさかい
何はなくとも
ナニワあれ
#134「1000年先も」