1/25/2026, 4:43:53 PM
白い一皿の真ん中に
俵型の揚げ物
カニクリームコロッケ
割る前のクリームをイメージ
急いては事を仕損じる
舌を火傷しては元も子もない
揚げたての熱さが堪能できる
絶妙な熱さを狙い打ち
いざ
蕩け出るクリームよりも
先に赤い蟹の身が見える
本物だ
一口でわかる
私はこのカニクリームコロッケが
食べたかった
どこにあるか知らなかったが
探し求めていた
やっと出会えたキセキ
このカニクリームコロッケこそ
私の世界一のカニクリームコロッケ
「すみませーん!追加でカニクリームコロッケ」
#128「安心と不安」
1/23/2026, 1:53:21 PM
私には子宮が無いし
誰とも
そういうことも
してないけれど
私は卵を産んだ
毎朝
目玉焼きに使うような
あの卵
その大きめのやつ
卵を産むのは
簡単だった
ふいに
催して
するりと
排出した
産卵だった
産んだ卵を
しばし眺め
あたためた
なんとなく
その方が良いような
なんとなく
少し楽しみなような
幾日か過ぎて
殻にヒビが入り
数時間後に
生まれた
「私」だった
#127「こんな夢を見た」
1/16/2026, 11:40:43 AM
美しさは語らず
#126「美しい」
1/15/2026, 11:28:24 AM
私たちはいつも
相反する
世界に期待し
失望し
また相反する
繰り返す
その非効率さに
効率化を求める
意味の無いものに
意味を求め続け
感情の無い
AIを手に入れた
人の気持ちに正解は無いが
AIは必ず回答を導き出す
この世界はいつも
相反する
人は愛を求め続け
やがて死ぬ
AIは指示を待つ
期待もせず
愛も無い
私たちはいつも
相反するが
私は願う
この世界に愛は無い
ことも無いだろう
#125「この世界は」
1/14/2026, 10:22:11 AM
「なんでぇ、うちは
ここにおるんじゃろ?」
広島弁で自然に話せるくらい
好きじゃけぇ
そんでも
行かんといけんのよ
次の街では標準語
#124「どうして」