🐈‍⬛°・*:.。.☆真聖ロマ猫帝国🌎

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8/14/2025, 12:59:43 PM

いつも待ち合わせた喫茶店で
向かい合う席に座る
二人は今日、別れを決めた
「御注文はお決まりでしょうか?」
「アイスコーヒーを2つ」
いつも通りのオーダー

夏はもう過ぎたけれど、暑さはまだ変わらない
もう少し涼しくなれば
「ホット2つ」だったのに

伏し目がちに瞳を潤ませ
けれど、涙はこぼれない
唇を少し噛むキミ
「仕方ないよね」
キミを見ないフリをして
窓に目をやり
呟くように切り出した

俯いて「ごめんね」と返すキミ
運ばれたアイスコーヒーに
ボクはストローをさして
カラカラと氷をかき混ぜる

キミと視線が合うことは
もうないだろう
次にキミと会う時があるとしたら
キミの隣には
ボクじゃない人がいるんだろうな

アイスコーヒーを一気に飲み干して
「この後、仕事でさ…」
掠れた声で続かない言葉
「ありがとう」が言えないまま
キミを置いた

振り返らないボクの背中を
キミは見ていただろう


#64「君が見た景色」

8/13/2025, 1:45:45 PM

好き放題言ってくるバカの言葉に
わざわざ貸す耳は無くそう
そう決めた

#63「言葉にならないもの」

8/12/2025, 11:04:46 AM

夏の繁忙期の打ち上げが終わって
二次会も終わって
気がついたら
二人きりで
お互いどっちの駅かも知らなくて
聞かれもしないから
聞きもしなかった
ただ川沿いを歩いて
しばらくして
並んで座って
話したりして
蚊に刺された
立ち上がって手を差し出されて
その手を取って
また歩き出す
川沿いを上流に向かって
一駅分
三条大橋の烏帽子が並ぶ
時刻は0時半を過ぎた
終電はない
蚊に刺された腕を掻きながら
「もう、帰らなくてもいいかな」
と呟いた
「痒い?」
聞いてないフリで聞かれた質問に答える
「痒い」
川沿いから路地裏に入り
「宿泊」の文字が目に入る
夏のせい


#62「真夏の記憶」

8/11/2025, 3:17:44 PM

「あ、アイスクリーム食べたい」
って言葉で蓋を閉めた
キミの隣のあたしの気持ちは溶け出して
こぼれそう
だから
「アイスクリーム食べよ」
って、帰り道にコンビニに寄り道
いつだって会える距離なのに
「またね」がいつかわかんない

#61「こぼれたアイスクリーム」

7/23/2025, 3:31:29 AM

一喜一憂ツギハギだらけ
今日も晴れててうっとおしい
鬱々気分で精一杯
見えない敵と戦って
あなたの声が聞きたくても
悟られまいと気にしてる
片想いって美しい?
あなたの気持ちは知りたくない
今日のあなたは幸せですか?
リアルな私は不幸です
不幸の数だけ当たるレアリティ
揃えたキャラは育成できず
中途半端なイベントに
参戦しても微力です
ゲームな人生
人生ゲーム
人選しだいの気分しだい
あなたの声が聞きたいの
近づくほどの勇気は無い
四角い箱で滅入ってます
編成ボーナス大歓迎
分け合う報酬魅力です
あなたのバディは何ですか?
食べ損ねた夕飯もう深夜
私の声がうるさいの
頭の中の劣等感
いい加減な私でいいですか?
嘘つくことすら面倒だから
正直者でおバカなの

#60 「またいつか」

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