12/5/2025, 4:49:24 AM
小学三年生の時私は思いたって、学区外に友達も誘わず、たった一人で、出かけたことがある。そこには、私が見たこともない学校、見たこともない家々、見たこともない公園、見たこともない人々が居た。皆一様に、俯き加減に歩き、似たようなベージュの上っ張りを着ていた。ベージュのズック靴だけが新品のようで、異様に綺麗だったことを覚えている。全体的に街も人も灰色っぽい暗さで砂が吹いてるのかと思うほどだった。
私は1人立ち尽くし、辺りを見回した。当たり前だけど、そこには知ってる顔は一人も居ない。喧嘩ばかりしてる弟も、仲良しの宮木君と真奈ちゃんもつとむ君も居ないのだ。私は背中が冷たくなるのを感じた。ここから帰らなければ!
11/5/2025, 7:06:28 AM
あの人はとても良い香りがした、そばによると、甘く、切なくなるような、胸が締め付けられるような香りだった。それが、金木犀だと解るのは大人になってからだった
10/14/2025, 4:30:14 AM
そんな笑わないでくれよ、俺が消えるからってさ、何ヶ月も居座って悪かったな。
頭をあげた先の山に紅が差し赤とんぼが飛び交い、空気が冷んやりした。
8/19/2025, 10:16:08 AM
泣きたいからだよ、泣いたら駄目なら泣くて行動も概念も無いよね?必要だから泣くんだよ、そんなことも分からないのか?
7/29/2025, 4:20:11 AM
額の汗を手首で拭い、敦史はズボンのポケットからコンパスを取り出した