6/22/2023, 10:10:41 AM
これほど、恐ろしいものはない。
キャスリーンにとって、毎日の婚約者への電話は、心温まる、潤いのひと時だった、あの日までは…
6/21/2023, 11:02:06 AM
好きな色は無いな、嫌いな色もないけど、ただの概念なので。
6/20/2023, 2:38:04 PM
カチャンと音をさせてエミリーは、テーブルにカップとソーサーを置いた。「ごめんなさい」顔を俯けて口の中で呟くように言った。身体がガタガタと慄えていた。
何でもないというよに私は頭を振った。
顔を上げたエミリーは青ざめて、何時もの陽気さは欠片もなかった。
エミリーはごくりと唾を飲み込み「昨日、教会の裏手を歩いていたの、その方が家に近いから、
ふと中庭に、目を向けたら、誰か男が二人殴り会っていたの…、
エミリーはお茶を一口飲み、話し続けた。「いいえ、一方的に殴られてたと思う」
「顔は見なかったの?」と私は訊ねた。
エミリーは怖い顔で「とんでも無い!!二人?に見つからないようにするのに必死だったのよ?!顔なんて見てないわ」
6/19/2023, 1:23:39 PM
私は幼い頃、一人の女の子と、相合傘をしたことがあると、その相手の女の子(妻)が言っていた。
私は全く覚えが無いのだが。
6/18/2023, 2:13:51 PM
銅色の髪は、陽の光に照らされて黄金色にキラキラと輝き、上下にびっしりと、生えた睫毛に縁取られた、透明に近い青灰色の目はしっかりと、私の視線を捉えていた。
邸の図書室の書架から階子ごと落ちて来た、仕立ての良い、三つ揃いのスーツを身に着けた若い男は、地面に仰向けになったまま、酷薄そうな唇を歪ませて「クソ野郎」と呟いた。それが私と年の離れた、弟との出会いだった